スキーンの見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 22:12 UTC 版)
「ジェイムズ・マクファーソン (詩人)」の記事における「スキーンの見解」の解説
スキーンは、このラハランが作成した原稿集こそ、ベケット書店に置かれたオリジナルだと考えている。原作写本の存在についても否定的で、日本語訳者(中村徳三郎 1971, p.469)が、「スキーンは、これ(1807出版ゲール語本)は高地地方で集めてきた古筆写本を合成したもので、これをもとにして英訳が行われたのであると言」うとするのは、スキーン曰く「それ(1807年本)は古い写本から抜き書きした真正の(古歌)でも、あるいは、口頭の詩吟を筆記記録した作品の写しでもなく、ゲール語詩の完成品版であった」に反している。 スキーンは、この1762年以前にはゲール語詩集が成立したことも充分可能とみて、英語版は、そこから訳出したと考える。キャンベルも最初は同意見だったらしいが、後ほど変心し、はじめに英語訳版ありきで、そののちゲール語版が合成されたという意見に転向した。
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