ジュリアス・ランドル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 09:00 UTC 版)
![]()
ニューヨーク・ニックスでのランドル
(2023年) |
|||||||||||||||
ミネソタ・ティンバーウルブズ No.30 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ポジション | PF | ||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||
シュート | 左 | ||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||
国籍 | ![]() |
||||||||||||||
生年月日 | 1994年11月29日(30歳) | ||||||||||||||
出身地 | テキサス州ダラス | ||||||||||||||
身長 | 203cm (6 ft 8 in) | ||||||||||||||
体重 | 113kg (249 lb) | ||||||||||||||
シューズ | スケッチャーズ[1] | ||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||
高校 | プレストンウッド・クリスチャンアカデミー | ||||||||||||||
大学 | ケンタッキー大学 | ||||||||||||||
NBAドラフト | 2014年 / 1巡目 / 全体7位[1] | ||||||||||||||
ロサンゼルス・レイカーズから指名
|
|||||||||||||||
プロ選手期間 | 2014年–現在 | ||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||
2014–2018 | ロサンゼルス・レイカーズ | ||||||||||||||
2018–2019 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | ||||||||||||||
2019–2024 | ニューヨーク・ニックス | ||||||||||||||
2024− | ミネソタ・ティンバーウルブズ | ||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
Stats Basketball-Reference.com
|
|||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||
キャップ | ![]() |
||||||||||||||
|
ジュリアス・ディオン・ランドル(Julius Deion Randle, 1994年11月29日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身のプロバスケットボール選手。NBAのミネソタ・ティンバーウルブズ所属している。ポジションはパワーフォワード。
経歴
ケンタッキー大学で1年間プレーし、平均19得点、10.3リバウンドを記録し、2014年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明。7位という高評価でロサンゼルス・レイカーズに指名された[2]。
ロサンゼルス・レイカーズ
しかし、2014-15シーズン開幕戦のヒューストン・ロケッツ戦で右足を重度の骨折[3]。ランドルのルーキーシーズンは、わずか1試合14分の出場で終了してしまった。 その後手術とリハビリを経て2015年夏のNBAサマーリーグて実戦復帰。2015-16シーズン開幕戦のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で1年振りに復帰し、15得点、11リバウンドのダブル・ダブルで復帰戦を飾った[4]。2018年3月11日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦で当時キャリア・ハイとなる36得点、14リバウンド、7アシストを記録、試合はレイカーズが127-113で勝利した[5]。
ニューオーリンズ・ペリカンズ
2018年レイカーズからクオリファイング・オファーを破棄されて完全FAとなり、ニューオーリンズ・ペリカンズと2年総額1800万ドルで契約した。2018-19シーズンは1試合平均21.4得点、8.7リバウンドという大活躍を見せた。オフにプレイヤーオプションを破棄し、FAとなった。
ニューヨーク・ニックス
2019年オフにニューヨーク・ニックスと3年総額6300万ドルの契約を結んだ[6]。
2019-20シーズンは再建中のニックスにおいてキャリアで初となるエースの役割を任せられたが、ボールを保持する時間が長く、R・J・バレットら若手選手のシュート機会が減少。これにより多くのニックスファンから批判を浴び、トレード候補にも挙げられた[7]。しかし在籍2年目の2020-21シーズンはプレーメーク力に大幅な改善が見られ、オールラウンダーに成長。長年低迷していたニックスをプレーオフ争いに導く大活躍を見せる。そしてこの活躍が評価され、オールスターゲームに初選出された。オールスターゲームのメンバーに選出された直後、本拠地マディソン・スクエア・ガーデンで行われたゴールデンステート・ウォリアーズ戦の試合前には、会場のニックスファンからMVPチャントを浴びた[8]。このシーズンは最終的に平均24.1得点、10.2リバウンド、6.0アシストと自己最高の成績を記録し、チームを8年ぶりとなるプレーオフに導いた。これらの活躍が評価され、オフにMIPを受賞した。
2022-23シーズンからの4年総額1億1700万ドルの延長契約を結んだ[9]。3月21日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でキャリアハイを更新する57得点を記録、57得点は、カーメロ・アンソニーの62得点、バーナード・キングの60得点に次いで、ニックス所属の選手が記録した3番目の高得点記録となった[10]。
2023-24シーズン、1月下旬から故障で欠場、シーズン中の複帰を目指していてが、4月には手術をすることが決定し、残りの試合とプレーオフを欠場することが決定した[11]。
ミネソタ・ティンバーウルブズ
2024-25シーズン開幕を前に、カール=アンソニー・タウンズとのトレードでドンテ・ディビンチェンゾと共にミネソタ・ティンバーウルブズに移籍した[12]。プレーオフ1回戦ロサンゼルス・レイカーズとのシリーズでは1試合平均、22.6点、5.2リバウンド、4.4アシスト、フィールドゴール成功率48.1%、3ポイント成功率39.3%を記録して1回戦突破に貢献した[13]。準決勝のゴールデンステイト・ウォリアーズとの第3戦では24得点、12アシスト、10リバウンドと自身プレーオフでの初となるトリプルダブルを記録、プレーオフの舞台でトリプルダブルを記録したのはケビン・ガーネットに次いで球団史上2人目となった[14]。
個人成績
略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
NBA
レギュラーシーズン
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014–15 | LAL | 1 | 0 | 14.0 | .333 | --- | .000 | .0 | .0 | .0 | .0 | 2.0 |
2015–16 | 81 | 60 | 28.2 | .429 | .278 | .715 | 10.2 | 1.8 | .7 | .4 | 11.3 | |
2016–17 | 74 | 73 | 28.8 | .488 | .270 | .723 | 8.6 | 3.6 | .7 | .5 | 13.2 | |
2017–18 | 82 | 49 | 26.7 | .558 | .222 | .718 | 8.0 | 2.6 | .5 | .5 | 16.1 | |
2018–19 | NOP | 73 | 49 | 30.6 | .524 | .344 | .731 | 8.7 | 3.1 | .7 | .6 | 21.4 |
2019–20 | NYK | 64 | 64 | 32.5 | .460 | .277 | .733 | 9.7 | 3.1 | .8 | .3 | 19.5 |
2020–21 | 71 | 71 | 37.6 | .456 | .411 | .811 | 10.2 | 6.0 | .9 | .3 | 24.1 | |
2021–22 | 72 | 72 | 35.3 | .411 | .308 | .756 | 9.9 | 5.1 | .7 | .5 | 20.1 | |
2022–23 | 77 | 77 | 35.5 | .459 | .343 | .757 | 10.0 | 4.1 | .6 | .3 | 25.1 | |
2023–24 | 46 | 46 | 35.4 | .472 | .311 | .781 | 9.2 | 5.0 | .5 | .3 | 24.0 | |
2024–25 | MIN | 69 | 69 | 32.3 | .485 | .344 | .806 | 7.1 | 4.7 | .7 | .2 | 18.7 |
通算 | 710 | 630 | 32.0 | .471 | .334 | .753 | 9.1 | 3.8 | .7 | .4 | 19.0 | |
オールスター | 2 | 0 | 16.3 | .583 | .200 | --- | 2.0 | 2.0 | .5 | .0 | 7.5 |
プレーオフ
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | NYK | 5 | 5 | 36.1 | .298 | .333 | .852 | 11.6 | 4.0 | .6 | .0 | 18.0 |
2023 | 10 | 10 | 33.0 | .374 | .258 | .709 | 8.3 | 3.6 | .5 | .3 | 16.6 | |
2025 | MIN | 15 | 15 | 35.5 | .502 | .385 | .880 | 5.9 | 4.9 | .8 | .1 | 21.7 |
通算 | 30 | 30 | 34.8 | .421 | .328 | .815 | 7.6 | 4.3 | .7 | .2 | 19.4 |
カレッジ
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013–14 | ケンタッキー | 40 | 40 | 30.8 | .501 | .167 | .706 | 10.4 | 1.4 | .5 | .8 | 15.0 |
その他
ランドルはダラス出身ながら、地元のダラス・マーベリックスではなく根っからのロサンゼルス・レイカーズとコービー・ブライアントの大ファンだったという。
そのコービーとはレイカーズ在籍時にチームメイトとなり、バスケットボールに真摯に取り組むコービーの姿勢を間近で見た貴重な時間が、自身に大きな影響を与えたことを語っている[15]。
脚注
- ^ “Skechers signs Julius Randle and Terance Mann in basketball debut” (英語). Retail Dive. 2024年2月2日閲覧。
- ^ http://www.nba.com/lakers/news/140626juliusrandle_7th
- ^ http://www.nba.com/lakers/releases/141029randle_surgery
- ^ Wolves edge Lakers 112-111 in first game since Flip's death
- ^ “Julius Randle's 36 lead Lakers past LeBron's Cavs, 127-113” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年3月11日). 2018年3月12日閲覧。
- ^ https://nba.rakuten.co.jp/news/1322/
- ^ “ニックスの最優先事項はジュリアス・ランドルのトレードか | NBA Rakuten”. nba.rakuten.co.jp. 2021年3月20日閲覧。
- ^ “Knicks’ fans break out MVP chants for Julius Randle on return to MSG” (英語). FanSided (2021年2月24日). 2021年3月20日閲覧。
- ^ Feldman, Dan (2021年8月5日). “Julius Randle signing four-year, $117 million contract extension with Knicks” (英語). ProBasketballTalk | NBC Sports. 2021年9月1日閲覧。
- ^ “Julius Randle continues All-NBA case with career-high 57 points, but Knicks fall to Timberwolves” (英語). CBS SPORTS (2023年3月21日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “右肩手術でシーズンエンドのランドル…決断までの苦悩を吐露「復帰に全力を注いだ」”. バスケットボールキング (2024年4月6日). 2024年4月6日閲覧。
- ^ “ウルブズへ加入したランドル「王座を勝ち取りたい。今回の移籍はパーフェクトな機会」”. バスケットボールキング (2024年10月5日). 2024年11月9日閲覧。
- ^ “レイカーズを撃破したウルブズの指揮官がビッグマンを称賛。ゴベアはランドルへ「この勝利は自分たちの物語を書き換えるいい機会」<DUNKSHOOT>”. DIGEST (2025年5月2日). 2025年5月12日閲覧。
- ^ “ウルブズのジュリアス・ランドルがプレーオフで球団史上2人目のトリプルダブル”. バスケットボールキング (2025年5月12日). 2025年5月12日閲覧。
- ^ https://basket-count.com/article/detail/73904
外部リンク
- ジュリアス・ランドル --- ドラフト情報 --- NBADraft.net ,DraftExpress.com
- ジュリアス・ランドルの通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM
|
||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
|
- ジュリアス・ランドルのページへのリンク