ジエチレングリコールが混入した風邪薬シロップと歯磨き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:59 UTC 版)
「中国産食品の安全性」の記事における「ジエチレングリコールが混入した風邪薬シロップと歯磨き」の解説
2006年から2007年にかけてパナマでジエチレングリコールが混入した中国製咳止めシロップで365人が死亡した。2007年5月にはパナマで中国製歯磨きから致死量のジエチレングリコールが検出された。また、同月、ドミニカ共和国、オーストラリアでも発見された。 2007年6月1日、米国食品医薬品局 (FDA) はロサンゼルス、プエルトリコ、マイアミで中国製の歯みがき(商品名「ShiR Fresh Mint Fluoride Paste」)に有毒化学物質ジエチレングリコールが検出された、と発表した。 米国の疾病管理センターとパナマ当局の合同調査で、溶解剤や不凍液など工業目的に使われるジエチレングリコールを、解熱やせき止めの効果を持つグリセリンと偽装して中国の江蘇省泰興市の工場において作成し、バルセロナの貿易会社経由でパナマに流通していたことが判明した。その後、工場責任者は中国当局によって検挙された。 日本においても厚生労働省が中国製医薬部外品などの自主調査を製造業各社に要請したところ、2つの製品よりジエチレングリコールが検出されたため販売元が自主回収した。
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