シロアリ・腐朽への対処
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 21:16 UTC 版)
「木構造 (建築)」の記事における「シロアリ・腐朽への対処」の解説
木構造は、構造耐力上主要な部分にシロアリ、腐朽に弱い材料を使っているため、他構造に比べ耐久性が低くなりがちである。そのため、原則として地面から1m以内の木部には防腐・防蟻の措置をしなければならない。また、以下のような対策を講じる。 建物下部の地面を全面的に鉄筋コンクリートで覆い、地面からの湿気やシロアリの進入を防ぐ。べた基礎の採用が望ましいが、布基礎の場合でも防湿・防蟻のための鉄筋コンクリートを敷く。 構造耐力上主要な部分の木材は、乾燥したものを用いる(含水率25%以下が望ましい)。 構造耐力上主要な部分の木材は、辺材より心材の方が望ましい。 構造耐力上主要な部分の木材の樹種は、使用箇所に応じて、耐腐朽性・耐蟻性の大きいものを採用する。 心材の耐腐朽性・耐蟻性耐腐朽性大中小耐蟻性大ひば・こうやまき・べいひば 中ひのき・けやき・べいひ すぎ・からまつ 小くり・べいすぎ べいまつ・ダフリカからまつ あかまつ・くろまつ・べいつが 屋根の形状は単純なものとし、ひさしの出はできるだけ大きくすることが望ましい。 外壁の室内側には防湿層を正しく施工し、壁内に室内で発生した湿気が入り込むのを防ぐ(外壁のすべてが通気性のある材料で構成されている場合は除く)。 室内で発生した湿気は、窓や換気設備などを用いて、積極的に屋外に排出する。
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