シルクロード基金
英語:Silk Road Fund
中華人民共和国(中国)の中央銀行である中国人民銀行が、アジアのインフラの整備を支援するために設立した基金。一部の報道機関では、シルクロード基金を中国版IMFと表現している。
中国人民銀行は2015年4月に、シルクロード基金初のプロジェクトとしてパキスタンのジェルム川における水力発電所の建設支援を行うと発表した。
シルクロード基金で用意される金額はおよそ400億ドルとされる。ちなみに、アジアインフラ投資銀行(AIIB)はおよそ1000億ドル(うち500億ドルは中国が拠出)で、中国政府はこの2つの資金を用いてシルクロード経済圏を支援すると見られている。
なお、シルクロード基金は中国人民銀行が管轄し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)は中国財政省が所管している。
関連サイト:
Silk Road Fund’s debut investment in $1.65b Pakistan power project - 中国人民銀行(英語)
シルクロード基金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/07 02:14 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動企業形態 | 政府系投資ファンド |
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設立 | 2014年 |
本社 | 北京市西城区金融大街7号英藍国際金融中心B座2階 |
主要人物 | 金琦(取締役会長) 王燕之(事務局長) 楊澤軍(監理委員会長) |
ウェブサイト | www |
Silk Road Fund | |||
簡体字 | 丝路基金 | ||
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シルクロード基金(シルクロードききん、中国語: 丝路基金、英語: Silk Road Fund)は、一帯一路構想の枠組みに沿い、アジア地域のインフラ開発に投融資を行う中華人民共和国の国有投資ファンドである。
概要
2014年12月に国家外貨管理局(65%)、 中国投資(15%)、中国輸出入銀行(15%)、中国開発銀行(5%)が出資し、400億米ドルの資金規模で設立された[1]。
2017年11月、アメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプの訪中にあわせ、ゼネラル・エレクトリック(GE)とエネルギーインフラ共同投資プラットフォームの設立協定に調印した[2]。
主な投資実績
脚注
- ^ “丝路基金公司概况”
- ^ “General Electric, China's Silk Road Fund to launch energy investment platform”. ロイター. (2017年11月10日) 2019年9月10日閲覧。
- ^ Paul Nantulya (2019年3月22日). “Implications for Africa from China’s One Belt One Road Strategy – Africa Center for Strategic Studies”. 2019年7月4日閲覧。
- ^ “China's $40b Silk Road Fund signs MoU with Russian firms”. China Daily. (2015年9月3日)
- ^ “10% stake in SIBUR to be sold to China’s Silk Road Fund” (英語). 2019年9月10日閲覧。
関連項目
- 中国・ユーラシア経済協力基金
外部リンク
- シルクロード基金のページへのリンク