シルクフェニックスとは? わかりやすく解説

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シルクフェニックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/22 13:18 UTC 版)

シルクフェニックス
欧字表記 Silk Phoenix[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1993年5月11日[1]
死没 2007年4月14日(14歳没)
抹消日 1999年1月27日
アジュディケーティング[1]
ジュエルドクラウン[1]
母の父 Seattle Slew[1]
生国 日本北海道新冠町[1]
生産者 早田牧場新冠支場[1]
馬主 (有)シルク[1]
調教師 白井寿昭栗東[1]
競走成績
生涯成績 25戦5勝
中央:18戦3勝
地方:7戦2勝[1]
獲得賞金 1億7650万9000円
中央:7400万9000円
地方:1億250万円[1]
勝ち鞍
GII エンプレス杯 1997年・1998年
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シルクフェニックス(欧字名:Silk Phoenix1993年5月11日 - 2007年4月14日)は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に1997年1998年エンプレス杯

経歴

1995年12月2日の3歳新馬(阪神芝1200m)でデビュー。初戦は2着に入る。折り返しの新馬戦は1番人気に推されたが7着に敗れる。年明け、3戦目の4歳未勝利でダート1200mを使われ1.8倍の人気に応え逃げ切り勝ち。初勝利を飾る。次走、4歳500万下は5着。600m距離延長で挑んだ4歳500万下で2着と好走した。4戦ぶりの芝となった初重賞、報知杯4歳牝馬特別は11着と惨敗。次走は忘れな草賞を使われブービーの12着に終わった。3か月半ぶり、ダートに戻り古馬との初対決となった4歳上500万下を10番人気ながら逃げて上がり最速、後続に6馬身差をつける圧勝で2勝目を挙げる。さらに、平尾台特別も最軽量ハンデ51㎏で逃げ切り連勝となった。昇級戦、再びハンデ51㎏での出走となった阿蘇ステークスは後の重賞4勝馬エムアイブランにアタマ差交わされ2着と惜敗。その後、第1回ユニコーンステークスは3位で入線したが、1位入線のバトルラインが10着に降着となり2着に繰り上がる。これにより、オープン昇級を果たした。次走はこの年に新設された第1回の秋華賞に挑戦。しかし、結果は17着と大敗。その後は引退までダートのみ使われることとなる。

秋華賞から8か月ぶりの実戦となった5歳初戦、灘ステークスは12着と惨敗。続くエンプレス杯は7頭立てと少頭数に一戦となり、スターセレッソをクビ差振り切り1着。初重賞制覇となった。また、騎乗した福永祐一にとってもこれが初重賞制覇となった。次走、関越ステークスは接戦のなか2着。エルムステークスはブービーの11着と惨敗する。その後、クイーン賞は5着に敗れた。

5か月半ぶり、6歳と初戦なったマリーンカップは13着と惨敗。しかし、連覇に挑んだエンプレス杯は好位から抜け出し2着のメジロランバダに1馬身差をつけ1着。1年ぶりの勝利で連覇を達成した。続くスパーキングレディーカップはホクトロビンを交わせず2着。クイーン賞は1番人気に推されたが、イシゲヒカリに5馬身離された2着に終わった。次走、霜月ステークスは7着。東海ウインターステークスは4着と踏ん張った。7歳になり、TCK女王盃は9着に終わる。これが最後のレースとなり、1999年1月27日に競走馬登録を抹消、繁殖入りとなった。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[2]およびnetkeiba[3]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
備考
1995.12.02 阪神 3歳新馬 芝1200m(良) 16 4 7 014.70(4人) 02着 R1:11.2(35.3) -0.4 0四位洋文 53 ナリタプロテクター 420
0000.12.24 阪神 3歳新馬 芝1200m(良) 14 8 14 002.70(1人) 07着 R1:12.1(37.1) -0.4 0四位洋文 53 ネオサカエール 414
1996.01.21 東京 4歳未勝利 ダ1200m(重) 12 5 5 001.80(1人) 01着 R1:16.3(39.3) -0.3 0蛯名正義 53 (メロディータイム) 410
0000.02.11 東京 4歳500万下 ダ1200m(良) 12 5 5 049.60(7人) 05着 R1:14.2(37.4) -1.1 0蛯名正義 53 ヤシマキャプテン 414
0000.02.17 京都 4歳500万下 ダ1800m(稍) 9 8 9 026.30(7人) 02着 R1:54.6(38.6) -0.2 0金折知則 50 テンリカレン 408
0000.03.10 阪神 報知杯4歳牝馬特別 GII 芝1400m(良) 13 6 8 105.3(11人) 11着 R1:24.5(36.6) -2.6 0河内洋 54 リトルオードリー 408
0000.04.07 阪神 忘れな草賞 OP 芝2000m(良) 13 7 10 096.3(13人) 12着 R2:04.5(36.9) -3.3 0四位洋文 54 ナナヨーストーム 404
0000.07.20 小倉 4歳上500万下 ダ1700m(稍) 13 5 6 021.7(10人) 01着 R1:47.4(38.3) -1.0 0常石勝義 50 (ナーシサス) 448
0000.08.04 小倉 平尾台特別 900万下 ダ1700m(良) 13 3 3 015.30(5人) 01着 R1:46.4(38.4) -0.1 0山本康志 51 (コウエイムテキ) 448
0000.08.18 小倉 阿蘇S 1500万下 ダ1700m(良) 10 5 5 005.70(2人) 02着 R1:45.7(37.6) -0.0 0山本康志 51 エムアイブラン 444
0000.09.28 中山 ユニコーンS GIII ダ1800m(良) 14 3 3 012.10(4人) 02着 R1:53.0(38.4) -0.2 0的場均 54 シンコウウインディ 436 [注釈 1]
0000.10.20 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 3 6 116.8(16人) 17着 R2:00.9(38.3) -2.8 0幸英明 55 ファビラスラフイン 440
1997.06.29 阪神 灘S OP ダ1800m(稍) 14 3 3 011.10(4人) 12着 R1:53.6(39.6) -4.3 0福永祐一 54 エムアイブラン 452
0000.07.22 川崎 エンプレス杯 GII ダ2000m(良) 7 3 3 00 - 00(3人) 01着 R2:08.80000000 -0.1 0福永祐一 55 (スターセレッソ) 444
0000.08.10 新潟 関越S OP ダ1700m(重) 11 4 4 003.90(3人) 02着 R1:44.3(37.8) -0.0 0福永祐一 55 パリスナポレオン 450
0000.09.06 札幌 エルムS GIII ダ1700m(良) 12 5 5 017.10(5人) 11着 R1:45.7(37.9) -2.1 0福永祐一 56 バトルライン 440
0000.10.22 船橋 クイーン賞 GIII ダ1800m(良) 11 8 10 00 - 00(3人) 05着 R1:53.60000000 -0.8 0福永祐一 55 マキバサイレント 424
1998.04.08 船橋 マリーンC GIII ダ1600m(重) 14 7 12 00 - 00(4人) 13着 R1:41.20000000 -3.0 0福永祐一 55 エフテーサッチ 424
0000.06.14 中京 東海S OP ダ1700m(不) 16 7 14 026.2(11人) 13着 R1:46.3(40.3) -2.0 0角田晃一 52 パーソナリティワン 440
0000.07.21 川崎 エンプレス杯 GII ダ2100m(良) 9 4 4 015.70(5人) 01着 R2:16.30000000 -0.2 0福永祐一 56 メジロランバダ 438
0000.09.23 川崎 スパーキングLC GIII ダ1600m(重) 11 3 3 00 - 00(2人) 02着 R1:42.10000000 -0.3 0福永祐一 55 ホクトロビン 440
0000.10.21 船橋 クイーン賞 GIII ダ1800m(稍) 11 2 2 00 - 00(1人) 02着 R1:54.00000000 -1.0 0福永祐一 55 イシゲヒカリ 441
0000.11.14 東京 霜月S OP ダ2100m(良) 13 6 9 015.80(8人) 07着 R2:10.9(38.7) -2.2 0四位洋文 56 マチカネワラウカド 436
0000.12.06 中京 東海ウインターS GII ダ2300m(重) 9 8 9 039.00(9人) 04着 R2:27.0(38.8) -1.4 0橋本広喜 55 マチカネワラウカド 434
1999.01.20 大井 TCK女王盃 GIII ダ2000m(良) 16 2 4 00 - 00(4人) 09着 R2:09.0(39.6) -1.0 0福永祐一 55 ケープリズバーン 427

繁殖成績

生まれ故郷の早田牧場で繁殖生活を送る。その後、早田牧場が破産したため、ヤナガワ牧場へ移動となった。2007年4月14日に死亡。14歳没。

生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 出典
初仔 2000年 シルクインペリアル 黒鹿毛 サンデーサイレンス 有限会社シルク 栗東・白井寿昭 12戦1勝(引退) [4]
2番仔 2001年 シルクブライトリー 黒鹿毛 ブライアンズタイム 有限会社シルク
→半沢(有)
盛岡・小西重征
宇都宮・中村憲和
1戦0勝(引退) [5]
3番仔 2003年 シルクユニコーン 黒鹿毛 有限会社シルク 栗東・藤沢則雄 6戦1勝(引退) [6]
4番仔 2004年 シルクガルーダ 芦毛 クロフネ 栗東・田所秀孝 不出走(引退) [7]
5番仔 2005年 エターナルロマンス 黒鹿毛 シンボリクリスエス 美浦河野通文 10戦1勝(繁殖) [8]
6番仔 2006年 シルクホウオー 青鹿毛 ゴールドアリュール 有限会社シルク
→半沢(有)
美浦・池上昌弘
福山・渡邉貞夫
33戦4勝(引退) [9]
7番仔 2007年 シルクゴスホーク 鹿毛 ネオユニヴァース 有限会社シルク 栗東・中村均 6戦1勝(引退) [10]

血統表

シルクフェニックス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ダンジグ系

*アジュディケーティング
Adjudicating
1987 黒鹿毛
父の父
Danzig
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitioner
父の母
Resolver
1974 鹿毛
Reviewer Bold Ruler
Broadway
Lovely Morning Swaps
Misty Morn

*ジュエルドクラウン
Jeweled Crown
1988 黒鹿毛
Seattle Slew
1974 黒鹿毛
Bold Reasoning Boldnesian
Reason to Earn
My Charmer Poker
Fair Charmer
母の母
Six Crowns
1976 栗毛
Secretariat Bold Ruler
Somethingroyal
Chris Evert Swoon's Son
Miss Carmie
母系(F-No.) Miss Carmie系(FN:23-b) [§ 2]
5代内の近親交配 Bold Ruler 4×5・4、Princequillo 5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [11], [12]
  2. ^ [11], [12]
  3. ^ [11], [12]

脚注

注釈

  1. ^ 3位入線繰り上がり2着(1位入線バトルラインが10位降着)

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o シルクフェニックス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年3月2日閲覧。
  2. ^ シルクフェニックス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年3月2日閲覧。
  3. ^ シルクフェニックスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2025年3月2日閲覧。
  4. ^ シルクインペリアル”. JBISサーチ. 2025年3月1日閲覧。
  5. ^ シルクブライトリー”. JBISサーチ. 2025年3月1日閲覧。
  6. ^ シルクユニコーン (Silk Unicorn) | 競走馬データ”. netkeiba. 2025年3月1日閲覧。
  7. ^ シルクガルーダ”. JBISサーチ. 2025年3月1日閲覧。
  8. ^ エターナルロマンス”. JBISサーチ. 2025年3月1日閲覧。
  9. ^ シルクホウオー”. JBISサーチ. 2025年3月1日閲覧。
  10. ^ シルクゴスホーク”. JBISサーチ. 2025年3月1日閲覧。
  11. ^ a b c 血統情報:5代血統表|シルクフェニックス”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2025年3月1日閲覧。
  12. ^ a b c シルクフェニックス (Silk Phoenix)の血統表”. netkeiba. 2025年3月1日閲覧。

外部リンク




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