シャーロック・ホームズとソールズベリー侯爵
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「ロバート・ガスコイン=セシル (第3代ソールズベリー侯)」の記事における「シャーロック・ホームズとソールズベリー侯爵」の解説
小説家アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズの手がけた事件の多くはソールズベリー侯爵が首相をしていた時期に発生したという設定になっている。 短編ホームズ小説『第二の汚点』(『シャーロック・ホームズの帰還』に収録)に依頼人として登場する英国首相ベリンジャー卿はソールズベリー侯爵の変名だと言われている。ホームズ小説はワトスンの著作という形式をとっているため、ワトスンが当人に配慮して変名にしていると考える余地があるのである。この人物をソールズベリー侯とする根拠として「大英帝国首相を二度務めた」という紹介がある(ただしシドニー・パジェットの挿絵ではウィリアム・グラッドストンのように見えると指摘されている)。 短編ホームズ小説『海軍条約文書事件』(『シャーロック・ホームズの思い出』に収録)に登場する英国外務大臣ホールドハースト卿もソールズベリー侯爵の変名であるといわれる。この物語は1889年の事件とするのがホームズ年代学の通説であるが、その1889年時の英国外務大臣は首相職と兼務しているソールズベリー侯爵だったためである。作中のホールドハースト卿の外見的特徴の紹介もソールズベリー侯爵に当てはまる。ただし「将来の英国首相」というソールズベリー侯爵とは矛盾した紹介もされている。 短編ホームズ小説『最後の事件』(『シャーロック・ホームズの思い出』に収録)を下敷きにした2012年公開の英米合作映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』に「ジェームズ・モリアーティ教授は首相の友人」という設定が出てくるが、その首相とはこのソールズベリー侯爵のことだと思われる。 [先頭へ戻る]
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