シャルロット・コルデーとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 14:27 UTC 版)
「シャルル・バルバルー」の記事における「シャルロット・コルデーとの関係」の解説
彼女との関係については諸説ある。 恋人説 カーンで出合った二人が恋人の仲に発展したとする説。シャルロットが多くのジロンド派逃亡議員の中で、とりわけバルバルーを頼っているため、自然にも思える。シャルロットは処刑される直前、獄中でバルバルーに向けて手紙を書いてもいるので、可能性は否めない。 バルバルーによるシャルロット利用説 この恋人説の発展系として、シャルロットが反ジャコバンの先鋒であるバルバルーに唆されてジャコバン党員へのテロに及んだ、とする見方もあるが、これはジロンド派追及の口実を求めていたジャコバン派にとって都合のいい解釈であるともいえる。当時のパリではシャルロットに同情する意見が強く、民衆による拡大解釈である可能性も高い。 恋仲否定説 恋人関係ではなく、単純に保護を求めたシャルロットに、バルバルーが協力しただけであるという説。豪商の息子で、青春期をパリで過ごしたバルバルーにとって、シャルロットは無知な田舎娘でしかなかったとする説。人を見下す傾向のあったシャルロットが、バルバルーに心を開くことはなかったとする説等。 事実、バルバルーから紹介状を得た後、2人はあっさりと別れている。 シャルロットによるバルバルー利用説 元々英雄への憧れが強く、人を見下す節のあったシャルロットが、パリへ向かうための人脈を得るためバルバルーの人脈を利用したに過ぎないとする説。作家の藤本ひとみがエッセイ『天子と呼ばれた悪女』でこの説を上記の恋仲否定説と併わせて展開している。
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