シグナル伝達経路とトランス自己リン酸化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:20 UTC 版)
「自己リン酸化」の記事における「シグナル伝達経路とトランス自己リン酸化」の解説
さまざな分子の中でも、受容体型チロシンキナーゼ(RTK)は広範なシグナル伝達経路においてシグナル伝達に重要な役割を果たす。全てのRTKは細胞外のリガンド結合領域、1本の膜貫通ヘリックス、細胞内領域(チロシンキナーゼドメイン)を持つ。大部分のRTKは、リガンド刺激を受ける前は細胞表面に単量体として存在し、細胞外ドメインへのリガンドの結合によって二量体化が誘導される。RTKの二量体化は二量体の触媒コアに位置するチロシンの自己リン酸化を引き起こし、最終的にはチロシンキナーゼ活性の刺激と細胞シグナル伝達を引き起こす。これはトランス自己リン酸化反応の一例であり、二量体の一方の受容体サブユニットが他方のサブユニットをリン酸化する。
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