ザビールとデインヒル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:40 UTC 版)
種牡馬としてのライバルであったデインヒルとは対照的な特徴を備え、早熟で短距離戦を得意としたデインヒル産駒に比べ、ザビール産駒は2400メートル以上の距離に強く、オーストラリアのG1競走でとくに権威あるもののうち、メルボルンカップ3勝、コーフィールドカップ3勝、オーストラリアンダービー4勝と、デインヒル産駒に優勝経験のない長距離競走で良績を残している。その反面、2歳G1の最高峰ゴールデンスリッパーステークスではデインヒル産駒が4勝を挙げ、ザビール産駒の優勝はない。また、シャトル種牡馬として世界的に血脈を広げたデインヒルに比べ、ザビール産駒が北半球に渡ることは少なかった。しかし香港所属の産駒ヴェンジェンスオブレインが、 2005年の香港カップ、2007年のドバイシーマクラシックで欧米から出走した強豪を破って優勝し、父の種牡馬能力の一端をうかがわせた。さらに前述オクタゴナルのシャトル派遣などもあり、その血統の優秀性が徐々に北半球にも浸透しつつある。日本においては直仔としての活躍馬はいないが、マイネルチャールズ、マイネヌーヴェルらの母の父として知られる。なお、ザビール、デインヒルはともにホモ鹿毛で栗毛の産駒がいないという点は共通している。
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