ザウバー・C32
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/12/29 12:22 UTC 版)
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カテゴリー | F1 | ||||||||
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コンストラクター | ザウバー | ||||||||
デザイナー | マット・モリス | ||||||||
先代 | ザウバー・C31 | ||||||||
主要諸元 | |||||||||
エンジン | フェラーリTipo056 | ||||||||
タイヤ | ピレリ | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム | ザウバーF1チーム | ||||||||
ドライバー | ![]() ![]() |
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出走時期 | 2013年 | ||||||||
コンストラクターズ タイトル |
0 | ||||||||
ドライバーズタイトル | 0 | ||||||||
表彰台(3位以内)回数 | 0 | ||||||||
通算獲得ポイント | 57 | ||||||||
初戦 | 2013年オーストラリアGP | ||||||||
初勝利 | - | ||||||||
最終戦 | 2013年ブラジルGP | ||||||||
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ザウバー・C32 (Sauber C31) は、ザウバーが2013年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。
概要
C32の大きな特徴は、横幅の狭いサイドポンツーンである。デザイナーのマット・モリスは、2011年モナコGP予選でセルジオ・ペレスが横向きでバリアに激突した際、潰れたサイドポンツーンを見たことがヒントになったと述べ、「大胆なデザインだが、我々はかなり自信を持っている」と語っている[1]。内部にはラジエーターなどがタイトに収納されているが、テスト段階では冷却機能に支障はないという[2]。
ノーズの段差部分に関しては、ショルダー部分を前後滑らかに繋げ、中央部分に段差を残す処理とした。また、C31と同様にノーズコーンとモノコックの境目にスリットを設けている。ノーズ下から吸い込んだ気流をこのスリットから放出することで、ノーズ上下面の気流を改善していると見られる[3]。
車体後部の排気系レイアウトは、ザウバーオリジナルの傾斜型を廃止して、マクラーレンタイプのバルジ型に変更した。
カラーリングは前年までの配色から白い部分を減らし、グレーを基調とするデザインへ一新された。
スペック
シャシー
- シャシー カーボンファイバー製モノコック
- フロントサスペンション ダブルウィッシュボーン インボードスプリングおよびダンパーによるプッシュロッド式(ザックス・レース・エンジニアリングおよびペンスキー製)
- リアサスペンション ダブルウィッシュボーン インボードスプリングおよびダンパーによるプルロッド式(ザックス・レース・エンジニアリングおよびペンスキー製)
- ブレーキ ブレンボ 6ピストン・ブレーキキャリパー カーボンファイバー製ブレーキパッドおよびディスク
- トランスミッション フェラーリ 7速クイックシフト・カーボンギアボックス 縦置き カーボンファイバー製クラッチ
- シャシー電子機器 MES
- KERS フェラーリ
- ステアリングホイール ザウバーF1チーム
- タイヤ ピレリ P Zero
- ホイール O・Z
エンジン
- エンジン フェラーリ 056
- 排気量 2,398 cc
- 型式 自然吸気 V8エンジン
- バンク角 90°
- エンジンブロック 砂型鋳造アルミニウム製
- ボア径 98 mm
- バルブ数 32
- バルブ駆動 ニューマチック
- 噴射および点火 電子制御
- 重量 95 kg以上
サイズ
- 全長 5,240 mm
- 全幅 1,800 mm
- 全高 1,000 mm
- フロントトレッド 1,495 mm
- リアトレッド 1,410 mm
- 重量 640 kg(ドライバーを含む、空タンク時)
記録
年 | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | ポイント | ランキング |
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2013 | 11 | ![]() |
Ret | 8 | 10 | 12 | 15 | 11 | Ret | 10 | 10 | 11 | 13 | 5 | 9 | 4 | 6 | 19† | 14 | 6 | 8 | 57 | 7 |
12 | ![]() |
13 | 12 | Ret | 18 | 11 | 13 | 20† | 14 | 14 | Ret | 14 | 13 | 12 | 11 | 7 | 15 | 13 | 13 | 12 |
脚注
- ^ "ザウバー C32、幅の狭いサイドポッドはペレスの事故がヒント". F1-Gate.com.(2013年2月2日)2013年3月4日閲覧。
- ^ "ザウバー 「C32の幅狭サイドポッドはうまく機能している」". F1-Gate.com.(2013年2月14日)2013年3月4日閲覧。
- ^ 小倉茂徳(2013年2月22日)"動き出した2013年マシン、好調そうな上位勢". オグたん式「F1の読み方」(Car Watch). 2013年3月4日閲覧。
- ^ "ザウバーC32スペック表". Topnews.(20年月日)2013年3月4日閲覧。
- ^ "C32". STINGER. 2013年3月4日閲覧。
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