サンのTCKライセンスを巡る問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 22:50 UTC 版)
「Apache Harmony」の記事における「サンのTCKライセンスを巡る問題」の解説
2007年4月10日、Apache財団 (ASF) はサン・マイクロシステムズ(サン)のCEO、ジョナサン・シュワルツ宛にJava SE 5 テクノロジ互換キット (TCK) についての公開書簡を送った。TCKのライセンスはHarmonyユーザに利用範囲の制限を課すものでJCPのルールに反しているから、ASFにとって承諾しがたいものであると主張している。 テクノロジ互換キット (Technology Compatibility Kit) は、Java SE5仕様に実装が準拠しているかを確認するためのテストキットで、SunがJavaの仕様ライセンス内で規定している。 サンは企業のブログ上で回答し、TCKを含めJavaのオープンソース実装プラットフォームをGPLで提供したいが、まずはGNU/Linuxコミュニティに対してJavaプラットフォームのGPL提供を優先するとした。このやりとりは一部からオープンなやり方ではないとサンやASFは批評を受けたが、結果的にはクラスライブラリ開示のスケジュールを考えると、より多くの提供をサンから受けることを目的にASFは強気に振舞ったのだと考える人もいた。
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