サロメ像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 05:42 UTC 版)
「ヘロデ王の前で踊るサロメ」の記事における「サロメ像」の解説
モローは花を持つサロメをインドの細密画をモチーフに描いた『ペリ』(La Péri, 1865年)の花を持つ女性像から持ってきている。サロメの衣装のイメージは、古代エジプト美術の女性像から発展させていることが初期の習作から確認されている。またこの点についてはジョリス=カルル・ユイスマンス以来、ギュスターヴ・フローベールの1862年の小説『サラムボー』の冒頭部分と類似していることも指摘されている。同小説に登場する女性サラムボーはフローベールによって創作された架空の人物で、古代のカルタゴの将軍ハミルカル・バルカの娘(したがって名将ハンニバルと兄妹)であり、フェニキアの女神であるタニト(英語版)に仕える巫女だった。モローはサロメの衣装について次のように述べている。 私はまず頭の中でその人物に与えたい性格を考え、それからその基本的な着想に従って衣装を着ける。従って、サロメの場合、私は神秘的な性格を持った巫女のような、宗教的な魔術師のような人物にしたいと考え、あたかも聖遺物匣のごとき衣装を思いついた
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