サッカーパレスチナ代表とは？わかりやすく解説

国または地域	パレスチナ
協会	パレスチナサッカー協会
愛称	الفدائي (ゲリラ); الفرسان (騎士団); أسود كنعان (カナーンの獅子)
監督	マクラム・ダブーブ（英語版）
最多出場選手	アブドッラティーフ・バハダーリー（英語版）（79試合）
最多得点選手	ファヘド・アタル（14得点）
ホームスタジアム	ファイサル・フサイニー国際スタジアム
ホームカラー	アウェイカラー
初の国際試合	1953年7月26日対エジプト; 1-8
最大差勝利試合	2006年4月1日対グアム; 11-0
最大差敗戦試合	1953年7月26日対エジプト; 1-8; 2011年10月5日対イラン; 0-7
FIFAワールドカップ
出場回数	0回
最高成績	-
AFCアジアカップ
出場回数	3回
最高成績	ベスト16 (2023)
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サッカーパレスチナ代表（サッカーパレスチナだいひょう）は、パレスチナサッカー協会（PFA）によって構成されるパレスチナのサッカーのナショナルチームである。西アジアサッカー連盟所属。ホームスタジアムは、ファイサル・フサイニー国際スタジアム。

歴史

1998年に国際サッカー連盟（FIFA）およびアジアサッカー連盟（AFC）に加盟した^[1]。国内の混乱や設備の不備から、長らくホームゲームを国内で開催できなかったものの、2008年から西岸地区のアッ・ラームのファイサル・フサイニー国際スタジアムにてホームゲームを開催している^[2]。

2010年代

AFCチャレンジカップ2014で大会初優勝を果たし、チーム史上初のAFCアジアカップ（2015年大会）出場権を獲得した。本大会は日本、イラク、ヨルダンと同組になったが、それぞれ0-4、0-2、1-5と全敗しグループリーグ最下位で終えた。

AFCアジアカップの2019年大会では、3次予選でオマーンを破るなど4節まで全勝、2大会連続のアジアカップ出場を決めた。本大会ではグループリーグのシリア戦で引き分け初の勝ち点を獲得し、ヨルダン戦でも引き分け勝ち点2を得てグループA3位となったがラウンドオブ16には進出できなかった。

2020年代

アジアカップの2023年大会では、第2節のUAE戦に引き分け、第3節の香港戦で初勝利を上げてグループ3位となり、決勝トーナメント進出を決めた^[3]。

2026年W杯北中米大会・アジア予選では2023年パレスチナ・イスラエル戦争の影響により自国で試合が開催できないため、ホームゲームは全て中立地開催となった。2次予選でレバノンに競り勝って、初めて最終予選（3次予選）に進出した。その最終予選では、初戦の韓国戦（当時FIFAランキング23位）でアウェーながら猛攻を耐え抜き、スコアレスドローで勝ち点1を得た^[4]^[5]。開幕から7戦連続勝ち星なし（3分4敗）と苦戦が続いたが、2025年3月26日に行われた第8節のイラク戦で逆転という形で初勝利を挙げた^[6]^[7]。続く第9節のクウェート戦にも勝利し、勝てばアジア・プレーオフ進出という状況で第10節のオマーン戦に臨んだ。1-0でリードしたまま後半アディショナルタイムまで進んだが、ここで相手にPKを与えてしまい、これを決められて1-1の引き分けで試合終了、あと少しのところでプレーオフ進出を逃がし敗退した^[8]。

成績

FIFAワールドカップ

2002 - 予選敗退
2006 - 予選敗退
2010 - 予選敗退
2014 - 予選敗退
2018 - 予選敗退
2022 - 予選敗退
2026 - 予選敗退

AFCアジアカップ

開催年	結果	試合	勝利	引分	敗戦	得点	失点
1956	不参加
1960
1964
1968
1972
1976
1980
1984
1988
1992
1996
2000	予選敗退
2004
2007
2011
2015	グループリーグ敗退	3	0	0	3	1	11
2019	グループリーグ敗退	3	0	2	1	0	3
2023	ベスト16	4	1	1	2	6	7
合計	3/18	10	1	3	6	7	21

AFCチャレンジカップ

開催年	結果	試合	勝利	引分	敗戦	得点	失点
2006	ベスト8	4	2	1	1	16	2
2008	出場辞退
2010	予選敗退
2012	4位	5	2	1	2	7	6
2014	優勝	5	4	1	0	6	0
合計	3/5	14	8	3	3	29	8

西アジアサッカー選手権

開催年	結果	試合	勝利	引分	敗戦	得点	失点
2000	グループリーグ敗退	3	0	1	2	3	5
2002		2	0	0	2	1	4
2004		2	0	1	1	2	3
2007		2	0	0	2	0	3
2008		2	0	0	2	0	4
2010		2	0	0	2	1	6
2012		3	1	0	2	3	4
2014		2	0	1	1	0	1
合計	8/8	18	1	3	14	10	30

西アジア競技大会

開催年	結果	試合	勝利	引分	敗戦	得点	失点
1997	不参加
2002	4位	4	1	1	2	5	11
2005	グループリーグ敗退	2	0	0	2	0	6
合計	2/3	6	1	1	4	5	17

アラブカップ

開催年	結果	試合	勝利	引分	敗戦	得点	失点
1963	不参加
1964	不参加
1966	グループリーグ敗退	3	1	1	1	8	3
1985	不参加
1988	不参加
1992	グループリーグ敗退	2	0	1	1	1	2
1998	不参加
2002	グループリーグ敗退	4	0	3	1	7	9
2012	グループリーグ敗退	2	0	1	1	2	4
合計	4/9	11	1	6	4	18	18

パンアラブ競技大会

開催年	結果	試合	勝利	引分	敗戦	得点	失点
1953	グループリーグ敗退	2	0	0	2	3	13
1957	不参加
1961	不参加
1965	グループリーグ敗退	6	2	1	3	7	9
1976	グループリーグ敗退	6	2	1	3	4	9
1985	不参加
1992	グループリーグ敗退	2	0	1	1	1	2
1999	3位	6	2	2	2	6	9
2007	不参加
2011	4位	5	1	1	3	5	11
合計	6/10	27	7	6	14	26	55

歴代記録

出場数ランキング

得点数ランキング

2014年 10月7日時点

順位	名前	期間	得点数	出場数
1	ファヘド・アタル	2005-2012	14	40
2	アシュラフ・ヌーマン	2009-	13	39
3	ズィヤード・アル＝コルド	1998-2006	10	30
4	ムラード・アリヤーン	2011-	7	9
4	イスマイール・アル＝アムール	2005-	7	39
6	アハマド・マーヘル・ウリーダート	2012	6	9
7	ムハンマド・アル＝ジェイシュ	1998-2002	5	18
	アブデルハミド・アブハビブ	2011-	5	24
	ファーディー・ラーフィー	1998-	5	32
	アハマド・ケシュケシュ	2004-	5	34

歴代監督

名前	期間
リカルド・カルガッティ	1998
アズミ・ナッサール	1999-2000
マンスール・ハミド・エル・ブリ	2000
ヤアクーブ・モスタファ	2001
アンジェイ・ヴィシニェフスキ	2002
ニコラ・ハドワ・シャーワン	2002-2004
アルフレッド・リードル	2004
アズミ・ナッサール	2005-2007
ネルソン・デクマク	2007
イッザト・ハムザ	2008-2009
ジャマール・ダラーグメ	2009
ムーサ・ベザーズ	2009-2011
アブドンナーセル・バラカート	2011
ジャマール・マフムード	2011-2014
サーイブ・ジェンディーヤ	2014-2014
アハマド・アル・ハッサン	2014-2015
アブドンナーセル・バラカート	2015-2017
フリオ・セサル・バルディビエソ	2017-2018^[9]
ヌールッディン・オルド・アリ	2018-2021
マクラム・ダブーブ（英語版）	2021-

歴代選手

→詳細は「Category:サッカーパレスチナ代表選手」を参照

GK

タウフィーク・アリー
ラムジー・サーレハ
ラーミー・ハマディー

DF

ラーイド・ファーリス
アハマド・ハルビー
ハイサム・ディーブ
ムーサ・アブ・ジャザール
ターメル・サラーハ
アブドッラー・ジャービル
アブドッラティーフ・アル＝バハダーリー
アレクシス・ノランブエナ
ムサアブ・アル＝バタート

MF

フサーム・アブー・サラーハ
ヒシャーム・サルヒ
イスマイール・アル＝アムール
ジャーカー・イフビーシェ
ハディル・ユーセフ
ムラド・イスマイール・サイード
ターメル・スィヤーム

FW

脚注

[脚注の使い方]

^ “Palestinian Football Association”. アジアサッカー連盟. 2011年9月12日閲覧。
^ “'Palestine' take to field of dreams”. BBCニュース (2008年10月27日). 2011年6月22日閲覧。
^ “サッカーのパレスチナ代表、アジア杯で初勝利決勝Ｔ進出へ”. CNN.co.jp. 2024年1月25日閲覧。
^ “「引き分けは妥当な結果だ」韓国の地で勝点１奪取。パレスチナ指揮官が示した覚悟「私たちは今、非常に厳しい状況だが...」 | サッカーダイジェストWeb”. www.soccerdigestweb.com. 2024年10月11日閲覧。
^ 盧載鎭. “韓国、ホームでFIFAランク96位パレスチナに０－０満員の客席からはブーイングの嵐 - 海外サッカー : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年10月11日閲覧。
^ “「サンキュー！パレスチナ」洪明甫号、W杯進出確定まであと1勝···イラク、パレスチナに1-2で逆転負け天が助けた。洪明甫号がW杯進出まであと1勝で済む。イラクが追撃に失敗し、格差が広がった。イラク.. - MK”. 매일경제 (2025年3月26日). 2025年5月9日閲覧。
^ “パレスチナがイラクに奇跡的な勝利、韓国のＷ杯出場に青信号”. 동아일보 (2025年3月27日). 2025年5月9日閲覧。
^ “【W杯アジア最終予選】戦火のパレスチナに悪夢…勝利目前でまさかのPK献上　ドローでPO進出逃す”. スポニチアネックス (2025年6月11日). 2025年6月11日閲覧。
^ “المدرب: خوليو سيزار بالدفيزو”. KOOORA.com. 2018年7月11日閲覧。

外部リンク

Palestine Football Association
Palestine on National-Football-Teams.com
Palestine at FIFA.com
Palestine on Youtube.com
Palestine on Blogger
サッカーパレスチナ代表 (@futbolpalestine) - X（旧Twitter）
Palestine's Match Archive on kooora.com
RSSSF Archive of National Team Results from 1953 to 2004

[1] “Palestinian Football Association”. アジアサッカー連盟. 2011年9月12日閲覧。

[2] “'Palestine' take to field of dreams”. BBCニュース (2008年10月27日). 2011年6月22日閲覧。

[3] “サッカーのパレスチナ代表、アジア杯で初勝利決勝Ｔ進出へ”. CNN.co.jp. 2024年1月25日閲覧。

[4] “「引き分けは妥当な結果だ」韓国の地で勝点１奪取。パレスチナ指揮官が示した覚悟「私たちは今、非常に厳しい状況だが...」 | サッカーダイジェストWeb”. www.soccerdigestweb.com. 2024年10月11日閲覧。

[5] 盧載鎭. “韓国、ホームでFIFAランク96位パレスチナに０－０満員の客席からはブーイングの嵐 - 海外サッカー : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年10月11日閲覧。

[6] “「サンキュー！パレスチナ」洪明甫号、W杯進出確定まであと1勝···イラク、パレスチナに1-2で逆転負け天が助けた。洪明甫号がW杯進出まであと1勝で済む。イラクが追撃に失敗し、格差が広がった。イラク.. - MK”. 매일경제 (2025年3月26日). 2025年5月9日閲覧。

[7] “パレスチナがイラクに奇跡的な勝利、韓国のＷ杯出場に青信号”. 동아일보 (2025年3月27日). 2025年5月9日閲覧。

[8] “【W杯アジア最終予選】戦火のパレスチナに悪夢…勝利目前でまさかのPK献上　ドローでPO進出逃す”. スポニチアネックス (2025年6月11日). 2025年6月11日閲覧。

[9] “المدرب: خوليو سيزار بالدفيزو”. KOOORA.com. 2018年7月11日閲覧。

[1]

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[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

表話編歴アジア（AFC）のサッカーナショナルチーム
各列内は五十音順。^†FIFA未加盟
EAFF	韓国北朝鮮北マリアナ諸島^† グアムチャイニーズタイペイ中国日本香港マカオモンゴル
AFF	インドネシアオーストラリアカンボジアシンガポールタイ東ティモールフィリピンブルネイベトナムマレーシアミャンマーラオス
SAFF	インドスリランカネパールパキスタンバングラデシュブータンモルディブ
CAFA	アフガニスタンイランウズベキスタンキルギスタジキスタントルクメニスタン
WAFF	アラブ首長国連邦イエメンイラクオマーンカタールクウェートサウジアラビアシリアパレスチナバーレーンヨルダンレバノン
大会 - 協会 - 代表(男子, 女子, U-23, U-20, U-17, フットサル) - 国内リーグ(男子, 女子, フットサル) - 国内カップ(カップ, スーパーカップ) AFC - CAF - CONCACAF - CONMEBOL - OFC - UEFA

サッカーパレスチナ代表とは？わかりやすく解説