コンクールの舞台裏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 04:16 UTC 版)
「ケヴィン・ケナー」の記事における「コンクールの舞台裏」の解説
中村紘子の著作によれば著者が審査員として参加した1990年のショパン国際ピアノコンクールにおいて、一次審査で圧倒的に美しい音色と叙情性で審査員と聴衆を虜にし「これですでに1位はもう決まりだ」と思わずつぶやいた審査員もいたほどで2次審査では会場が期待と熱気で溢れ返っていたが、期待に十分応える演奏ではなく、さらにセミファイナル、ファイナルと回を重ねるごとに演奏に精彩を欠いていき、傍目にもドラキュラに血を抜かれたようで真っ青で痩せ細り明らかにコンディションが悪い状態であった。聞くところによると彼は胃腸が弱く、この時食物もうけつけない状態であったとのこと。結果として1位を取る事ができなかった。チャイコフスキー国際コンクールでは3位入賞であったが、この時は激しい下痢に襲われやっとの思いで弾きとおしたとのこと。中村は体力にさえ恵まれていたなら演奏家としてもっと大きな活躍ができたかもしれないのに本当に残念と慨嘆する。
※この「コンクールの舞台裏」の解説は、「ケヴィン・ケナー」の解説の一部です。
「コンクールの舞台裏」を含む「ケヴィン・ケナー」の記事については、「ケヴィン・ケナー」の概要を参照ください。
- コンクールの舞台裏のページへのリンク