コメの関税化(こめのかんぜいか)
1998年12月、政府は農協などと協議し、コメの輸入関税化を決定した。そして1999年4月からコメの関税化が始まった。現在の関税率は、コメ1kgあたり351円17銭である。この関税を払えば通常の貿易品と同様、誰でも自由にコメを輸入できる。
その代わり、輸入米の関税率はかなり高く設定されている。たとえば10kg入りで輸入米を購入すると、その間税額だけで、なんと3511円にもなる。ちなみに、国内米の販売価格は安ければ10kg3000円くらいである。輸入米の関税額がいかに高いか分かる。
これは国内米へのダメージを避けるためである。外国米はもともと安いため、そのまま日本に入ってくると、日本のお米は売れなくなってしまう。そこで輸入米に高い関税をかけて、市場価格が日本米よりも高くなるようにしているのである。
(2000.04.17更新)
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