グリム童話の赤ずきん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:51 UTC 版)
グリム童話の「赤ずきん」は長い間、ドイツのとある農家の非識字者である老婆が語る話を聞き取り、手を加えずに原稿に起こし出版したものであると信じられていた。しかし、実は話の提供者にそんな人物は一人もいないということがハインツ・レレケの研究により判明した。 赤ずきんの話の提供者は、ヘッセン選帝侯国に属する高級官僚ハッセンプフルーク家の娘たちである。母方がフランス系で、家内ではフランス語を話していた良家の子女である彼女たちは、もちろん読み書きをも習得していたであろう。したがって、彼女たちがペローの童話を読んでいた可能性は充分ある。 さらにグリムは、版を重ねるごとに話の内容に手を加えていった。赤ずきんとおばあさんが狼のお腹から生きたまま救出されるというエピソードを追加したのは彼ら兄弟である。
※この「グリム童話の赤ずきん」の解説は、「赤ずきん」の解説の一部です。
「グリム童話の赤ずきん」を含む「赤ずきん」の記事については、「赤ずきん」の概要を参照ください。
- グリム童話の赤ずきんのページへのリンク