クロス (筆記具ブランド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クロス (筆記具ブランド)の意味・解説 

クロス (筆記具ブランド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/19 06:34 UTC 版)

クロス の万年筆

クロス(A. T. Cross)とは、米国で最も長い歴史を持つ筆記具メーカーである。コンセプトは、筆記具を通じて開発力、創造力、情熱、そして技術を世界中にもたらし、常に人々の「ものを書くこと」に対する認識に革新を与えること。創業者のアロンゾ・タウンゼント・クロスはシャープペンシルの先駆けとなった「繰り出し式ペンシル」やボールペンの原型となった"スタイログラフィックペン"を発明、筆記具のデザイン、機能の分野で26以上の特許を取得し、当時の筆記具に革命的な影響を与えた。

歴史

  • 1846年 英国・バーミンガムでペンシルを製造していたリチャード・クロスの長男、アロンゾ・タウンゼント・クロスにより創業開始。米国ロードアイランド州において、装飾を施した金銀のペンシル用ホルダーを作っていた。
  • 1865年 望遠鏡のように伸縮自在な"望遠鏡式ペンシル"や、シャープペンシルの原型となる"繰り出し式ペンシル"も発明し、米国で26、英国で7つの特許を取得した。(スタイログラフィックペンを含む)
  • 1876年 ボールペンの先駆けとなる筆記具"スタイログラフィックペン"を開発。インク容器が収納されていて、尖筆にインクを供給する仕組みとなっている。
  • 1916年 アロンゾが引退する。そのため、ウォルター・R・ボスに会社を売却。ボス一族が引き継ぐ。
  • 1918年 "オルライト"を発表。
  • 1935年 "シグニット・ライン"を発表、"センチュリー"の前身となる。
  • 1946年 創業100周年を記念して"センチュリー ペンシル"を発表。
  • 1953年 "センチュリー ボールペン"を発表。
  • 1949年 「機構上永久保証制度」を導入。
  • 1993年 "クロス タウンゼント"を発表。
  • 1996年 "センチュリーII"を発表。
  • 1999年 デビット・G・ウォーレンが社長兼CEOに就任、ブランドマークを変更する。
  • 2000年 "ATX"を発表。
  • 2004年 "ヴァーブ"を発表。

主な製品

万年筆は、ペン先がペリカン社も依頼しているヘラウス社のOEM製品である。

トラディショナル

古来のデザインを維持し、コニカルトップと呼ばれる円錐形のキャップデザインを施したモデル。

クロス タウンゼント

  • 最上位のシリーズで、軸が太い。カートリッジ、コンバーター両用式。
  • 軸に非常に手の込んだ加工がされている割に、価格を低く抑えている。
  • オバマ元米国大統領はこのシリーズのローラーボールペンを愛用している。

クラシックセンチュリー

  • クロス創業100周年を記念して誕生した。発表以来60年近くの時を経た今日でも、世界中の人々に愛されつづけているクロスの代表的シリーズ。

センチュリーII

関連項目

  • ドナルド・トランプ - アメリカ合衆国大統領。同社のセンチュリーIIブラックラッカーを愛用している。自身で数百本所有しているほか、議員に配るほど入れ込んでいる。

外部リンク


「クロス (筆記具ブランド)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クロス (筆記具ブランド)」の関連用語

1
30% |||||

クロス (筆記具ブランド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クロス (筆記具ブランド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクロス (筆記具ブランド) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS