クモバチとは? わかりやすく解説

ベッコウバチ

(クモバチ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/17 15:04 UTC 版)

ベッコウバチ科
クモバチ科
狩ったクモを運ぶベッコウバチ科の一種
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハチ目(膜翅目)Hymenoptera
亜目 : ハチ亜目(細腰亜目)Apocrita
: ベッコウバチ科/クモバチ科 Pompilidae

ベッコウバチ科(ベッコウバチか、学名: Pompilidae)とはハチ目の科。2000年以降、クモバチ科に改称された[1]。雌バチが幼虫のために雌グモを狩り麻酔してから卵を産み、幼虫はそのクモ一匹だけを食べて成長するという習性をもつ、典型的な狩りバチ。狩りをしてから巣穴を掘るものと、狩りに先立って巣を用意するものがいる。麻酔されたクモは約2か月間生存するという報告がある[2]。体形は細長く、中胸側板中央部に斜溝がある。触角は長い。日本には100種あまり生息[3]

ヒメクモバチの仲間は、子供のための巣として泥で瓶形の巣を作る。その際、巣に運ぶ前にクモの肢を切断する習性がある。

種としての「ベッコウバチ」

ベッコウバチ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハチ目(膜翅目)Hymenoptera
亜目 : ハチ亜目(細腰亜目)Apocrita
: ベッコウバチ科 Pompilidae
: Cyphononyx
: ベッコウバチ C. dorsalis
学名
Cyphononyx dorsalis
和名
ベッコウバチ

種としての和名ベッコウバチは、科名の改称に伴ってベッコウクモバチに改称された。(なお、この種とされていたCyphononyx dorsalisの学名は間違いとしてCyphononyx fulvognathusに改められた[4]。)体長17-25 mm。本州中部以南の日本全土[5]で見られる他、台湾東南アジアインドに分布する[3]

その他の主な日本産の種

  • オオモンクロクモバチ Anplius samariensis 体長11-21 mm。北海道、本州、四国、九州に分布。腹に橙褐色の斑紋がある[6]
  • ツマアカクモバチ Tachypomplius analis 体長11-20 mm。本州、九州、四国、南西諸島に分布。尻部が赤い。大型のアシダカグモを狩る[6]

ベッコウバチ科の下位分類群

出典

  1. ^ 寺山守、須田博久『日本産有剣ハチ類図鑑』東海大学出版部、2016年3月、[要ページ番号]頁。ISBN 9784486020752 
  2. ^ Yamauchi, T.; Hirakizawa, N.; Baba, Y. G. (2022). “A new prey record of Eopompilus internalis (Hymenoptera: Pompilidae), with the observation of its temporarily paralyzed prey spider [フタスジクモバチの新獲物記録,および麻酔状態にある獲物クモの観察]”. Acta Arachnologica 71 (1): 45-47. doi:10.2476/asjaa.71.45. 
  3. ^ a b ベッコウバチhttps://kotobank.jp/word/%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%90%E3%83%81コトバンクより2022年7月31日閲覧 
  4. ^ 寺山守. “日本産有剣膜翅類目録(2016年版)”. terayama.jimdofree.com. 2024年1月5日閲覧。
  5. ^ ベッコウバチ | 高尾山の宝物たち | TAKAO 599 MUSEUM”. www.takao599museum.jp. 2022年7月31日閲覧。
  6. ^ a b 槐真史 編『日本の昆虫1400』 2(トンボ・コウチュウ・ハチ)、伊丹市昆虫館 監修、文一総合出版〈ポケット図鑑〉、2013年5月、278-279頁。 ISBN 978-4-8299-8303-4 

外部リンク


クモバチ

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ドラえもん のび太の南海大冒険」の記事における「クモバチ」の解説

クモハチ合わせた姿を持つ虫たちハチのようにすばやく飛びながら集団襲い掛かり射出するクモの糸相手まとわりつかせ海賊ですらあっさりと拘束してしまった。

※この「クモバチ」の解説は、「ドラえもん のび太の南海大冒険」の解説の一部です。
「クモバチ」を含む「ドラえもん のび太の南海大冒険」の記事については、「ドラえもん のび太の南海大冒険」の概要を参照ください。

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