キャンパニスによる定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 22:25 UTC 版)
ただし、初めからそのような傾向があった訳ではなく、セイバーメトリクスが発達していなかった時代のMLBでは、当時ブルックリン・ドジャースのスプリングトレーニングで訓練係を担当していたアル・キャンパニスが、当時の「多くの優れた野球人」からの意見も採り入れて執筆した野球技術書『ドジャースの戦法』(1954年)において、「ドジャース戦法(スモールボール)」を提唱するとともに各打順の役割を以下のように定義付けている。 一番打者はストライクゾーンをよく判断出来る人が最適であり、足が速くて優れた走塁が出来てバントが上手ければ尚良し。 二番打者はヒットエンドランの出来る人でなければならず、バントが上手で足が速いことも必要。 三番打者はチームの中で最も確実性が高い打者であり、足も速くて長打力も相当あるものでなければならない。 四番打者は足の速さは必須ではなく、最も長打力がある打者で塁上に走者がいる時に相手投手を威圧出来るような打者。 五番打者は2番目に長打力がある打者で逆境時に頼りになる打者。 六番打者は第一候補として3番目に長打力がある打者を置き、適した強打者がいない場合は一番打者タイプの打者。 七番打者は確実性はそれほど必要としないが、時には打たなければならない。 八番打者はレギュラーの中で最も打力の低い打者であるのが普通だが、場合によっては併殺を防ぐために走者の後ろに打たなければならない。 九番打者は普通は投手であるが、投手はおおむね打力が低いためにバントの練習を積まなければならない。
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