キバナハナネコノメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 07:04 UTC 版)
「シロバナネコノメソウ」の記事における「キバナハナネコノメ」の解説
キバナハナネコノメ(黄花花猫の目) Chrysosplenium album Maxim. var. flavum H.Hara - 基本種やハナネコノメとの違いは、花期の萼裂片が鮮やかな黄色であることである。走出枝は花後に伸長し、栄養繁殖をするのでパッチ状に密集することがある。葉は対生し、葉柄は長さ2-7mm。葉身は扇形で、長さ1-8mm、幅2-9mmになり、縁の鋸歯は2-4個の深い円形となり、裏面は暗紫色をおびる。花茎は暗紫色をおび、直立して高さ2-7cm。花期は3-4月。花は1-6個がやや密な集散花序につく。萼裂片は、ハナネコノメと比べやや短く、広卵形または円形で先は鈍形または円頭になり、かなり平開する。雄蕊は8個で、萼裂片から長く突き出る。日本固有種で、本州の東海地方(岐阜県、静岡県、愛知県)に分布し、深山の渓流沿いや滝近くの湿った場所に生育する。原寛 (1958)による記載命名である。 準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト) (2020年、環境省) 岐阜県東濃地区 2019年5月上旬 生育環境。沢沿いの湿った岩場にパッチ状に密集している。愛知県北設楽郡 2021年4月中旬 萼裂片のほか、花糸、花柱も黄色い。
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