ガンダーラ_(ゴダイゴの楽曲)とは? わかりやすく解説

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ガンダーラ (ゴダイゴの楽曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/04 11:27 UTC 版)

ガンダーラ
ゴダイゴシングル
リリース 1978年10月1日
ジャンル ロック
レーベル 日本コロムビア
チャート最高順位
ゴダイゴ 年表
ミラージュのテーマ
(1977年)
ガンダーラ
(1978年)
モンキー・マジック
(1978年)

ガンダーラ』(Gandhara) は、主に1970年代から1980年代に活躍した音楽グループ、ゴダイゴの代表曲である。

目次

解説

作詞は奈良橋陽子(英語詞)と山上路夫(日本語詞)、作曲はタケカワユキヒデによる。日本テレビ系ドラマ『西遊記』のエンディング・テーマとして使用された(オープニング・テーマは同じゴダイゴの「Monkey Magic」である)。また、現在でも『世界一受けたい授業』等で使われることがある。ちなみに『世界一受けたい授業』の司会者(学長)は、日本テレビ系ドラマ『西遊記』で孫悟空を演じた堺正章である。

1978年10月に日本コロムビアからシングル盤が発売され、彼らの作品としては最多となる160万枚(オリコンでは85万枚)以上を売り上げた。1979年の年間第6位。

「ガンダーラ」はゴダイゴにとって初の日本語詞曲のシングルで、それまでは全詞英語が当たり前であった。またこのシングルが売れなかったら、ゴダイゴは解散しようという話にまで進んでいたという。

ガンダーラは古代インド地域にあった王国で、この曲の中では「インドにあった理想郷」を意味するという。彼らのバンド名の由来にもあるような、東洋の神秘的な世界への憧れがこの作品にこめられている。このイメージから、テレビ番組等でインド・シルクロード等の風景のシーンに用いられることがある。

速報!歌の大辞テン』でタケカワユキヒデが語ったところでは、作詞家の人と話し合って、互いに「エキゾチックな歌がほしい」、「ガンダーラ美術みたいなもの…」と話していたら、「ガンダーラ」がそのままタイトルになったらしい。

ジャケットでは、ミッキー吉野が猪八戒、タケカワユキヒデが沙悟浄、浅野孝已が三蔵法師、トミー・スナイダーが孫悟空、スティーブ・フォックスは妖怪に扮している。

この年のゴダイゴは人気の絶頂期であった。オリコン・シングルチャートにおいて『ガンダーラ』、『モンキー・マジック』、『銀河鉄道999』の3曲で通算9週間2位という珍記録も残した。

やや遅れて発売されたアルバム『西遊記』には英語ヴァージョンが収録されている。

2007年の24時間テレビでは、西遊記出演者であった夏目雅子を特集することもあり、ゴダイゴ本人により歌われた。

2009年3月24日に行われた、ライヴ『2009 TOKYO 新創世記 第三章』では、1番のみラテン語による「ガンダーラ」が披露された。また2番は日本語であった。

収録曲

日本版

  1. ガンダーラ (GANDHARA)
  2. セレブレーション (CELEBRATION)

イギリス版

1980年にゴダイゴがサトリル・レーベルよりイギリスで発売したシングル。日本で発売されたシングルとは異なる。 規格番号はRESL-66。

  1. ガンダーラ (GANDHARA)
    • ここで聞ける「ガンダーラ」は、1番が日本語で2番が英語という変則的な内容である。
  2. ザ・バース・オブ・ジ・オデッセイ〜モンキー・マジック (THE BIRTH OF THE ODESSEY 〜MONKEY MAGIC)
    • TVドラマ『西遊記』の天地創造から孫悟空誕生までに使用された曲のあとに「モンキー・マジック」に入る。日本でこの曲が聞けるのは、アルバム『MAGIC MONKEY(西遊記)』(と同曲を収録したゴダイゴのベスト版)のみである。

英語版

ゴダイゴは、最初に英語の歌詞を作り、それに曲を付け、そして日本語の歌詞を作るというやり方を行っていたため、ゴダイゴの曲には日本語版と英語版が存在する(例外あり)。これら2つのバージョンは同じシングルに収録(A面に日本語版、B面に英語版)されることが多かったが、「ガンダーラ」の英語版「GANDHARA」は、このシングルには収録されなかった。ここでは、英語版が収録された音源を記す。

日本語版と英語版の違い

この曲の日本語版と英語版は歌詞の違いはもちろん、2番のサビ以降からの演奏も異なる。日本語版は2番のサビは1回だけだが、英語版は2回繰り返す。間奏も日本語版と英語版で異なる(日本語版の間奏はサビ1回分、英語版は2回分の長さがある)。ラストサビはどちらも3回繰り返すが、日本語版は3回目のサビの部分でフェード・アウトし、英語版はアウトロの部分でフェード・アウトする。

海外で発売された1番が日本語、2番が英語のバージョンは、間奏とフェードアウトのタイミングが日本語版に準じる。

カバー

他アーティストによるカバー(関連者によるセルフカバー含む)を記載する。尚、特記事項のない限り、「ガンダーラ(GANDHARA)」のみをカバーしたことを記載する。

  • 1979(昭和54)年
    • 『Sing Sing Sing DIATONE カラオケ・レコード』の収録曲としてカバーされた。
    • クリスタル・サウンズによって、『最新歌謡ベスト18』の収録曲としてカバーされた。
    • 7月1日、パレス・グランド・オーケストラによって、『カラオケ・ホーム・リクエスト』の収録曲としてカバーされた。
    • 8月25日、芸能山城組によって、『少年達への地球賛歌』の収録曲としてカバーされた。
    • 10月1日、SPLINTERによって、『OUR FAVORITE SONGS』の収録曲としてカバーされた。
    • 12月、クリスタル・サウンズによって、『カラオケ・ヤング・パーティ』の収録曲としてカバーされた。『最新歌謡ベスト18』とは、別アレンジである。
  • 1989(平成1)年
    • 10月25日、信田かずおによって、『サウンドリリーフ 名作ドラマテーマ集』の収録曲としてカバーされた。
  • 1991(平成3)年
    • 7月26日、THE FUSEによって、『INSPIRATION』の収録曲としてカバーされた。
  • 1993(平成5)年
    • ロンドン交響楽団によって、『メロディ LA MELODIE』の収録曲としてカバーされた。
  • 1994(平成6)年
    • 10月21日、芸能山城組によって、『少年達への地球賛歌』の収録曲としてカバーされた。
    • 11月21日、タケカワユキヒデにより、「ガンダーラ'95」として、『ガンダーラ伝説』の収録曲として日本語版がセルフカバーされた。また表題曲の「ガンダーラ伝説」も、「ガンダーラ」を初めとしたゴダイゴとタケカワソロのヒット曲メドレーである(日本語版と英語版あり)。
    • 12月1日、ヒッパレオールスターズによって、『ヒッパレ1978』メドレー中の1曲としてカバーされた。
    • 12月21日、ミッキー吉野 with The Spirits of GODIEGOによって、『IN THE BOOK OF HEAVEN』 の収録曲としてカバーされた。
  • 1995(平成7)年
    • 7月21日、TRISTON PALMAによって、『JAJAJAH ALL STARS SINGS JAPANESE SONGSVOL.4』の収録曲としてカバーされた。
  • 1996(平成8)年
    • SNUFFによって、『GANDHARA AND FRIENDS』の収録曲としてカバーされた。
  • 1997(平成9)年
    • 7月18日、DRAMETALによって、シングル『DRAMETAL』メドレー中の1曲としてカバーされた。
    • 8月1日、DRAMETALによって、アルバム『DRAMETAL』メドレー中の1曲としてカバーされた。シングルとは別ヴァージョン。
  • 2000(平成12)年
    • 3月1日、谷村新司によって、『HISTORY AT AOYAMA THEATER』の収録曲としてカバーされた。但し、コーラス隊のみの歌唱で、谷村は歌っていない。
    • 4月6日、COO;NYAによって、『ガンダーラ』の収録曲としてカバーされた。
  • 2002(平成14)年
    • 10月9日、ホフディランによって、『あろは ALOHA ALL CAST PRESENTS 12 SMILE & PRAY』の収録曲としてカバーされた。
  • 2003(平成15)年
    • 3月26日、MEGALOMANIAXによって、『1.2.3. GO!』の収録曲としてカバーされた。
  • 2004(平成16)年
    • 2月18日、CHABAによって、『白い踊子/ガンダーラ』の収録曲としてカバーされた。
    • 埼玉県警察音楽隊によって、『彩の国まごころ国体 式典音楽使用曲集』メドレー中の1曲としてカバーされた。
  • 2005(平成17)年
    • 1月26日、竜小太郎によって、『コレクション1』の収録曲としてカバーされた。
    • 4月1日、ヤン・チェンによって、『ファースト・アルバム』の収録曲としてカバーされた。
    • 10月21日、ANIMETALによって、『ANIMETAL MARATHON Ⅶ 戦えメタル・ヒーロー』メドレー中の1曲としてカバーされた。
    • 12月21日、2005 Junk Factory BJ'sによって、『It's All Right.』の収録曲としてカバーされた。
    • 12月21日、タケカワユキヒデ&T's COMPANY(タケカワの三女(基)と四女(愛)によるユニット)により、ゲーム『TANTRA』のイメージソングとして、「ガンダーラ〜TANTRA ver.〜(英語版)」という曲名で英語版がカバー(タケカワにとってはセルフカバー)された。編曲はタケカワユキヒデ。後に2007年7月18日に発売されたタケカワのビートルズ・カバーアルバム『CHRONICLE 1&2+2』のボーナス・トラックとして収録された。
  • 2006(平成18)年
    • 1月18日、タケカワユキヒデ&T's COMPANYにより、ゲーム『TANTRA』のイメージソングとして、「ガンダーラ〜TANTRA ver.〜(日本語版)」として日本語版がカバー(タケカワにとってはセルフカバー)された。編曲はタケカワユキヒデ。後に2007年7月18日に発売されたタケカワのビートルズ・カバーアルバム『CHRONICLE 1&2+2』のボーナス・トラックとして収録された。
    • 1月18日、T's COMPANYにより、ゲーム『TANTRA』のイメージソングとして、「ガンダーラ〜T's COMPANY ver.〜(日本語版)」という曲名で日本語版がカバーされた。編曲はタケカワユキヒデ。
    • 3月15日、T's COMPANYにより、ゲーム『TANTRA』のイメージソングとして、「ガンダーラ〜T's COMPANY ver.〜(英語版)」という曲名で英語版がカバーされた。編曲はタケカワユキヒデ。
    • 7月5日、栗コーダカルテットによって、『ウクレレ栗コーダーカルテット』の収録曲としてカバーされた。
  • 2007(平成19)年
    • 6月27日、MONKEY MAJIKによって、『MONKEY MAJIK×MONKEY MAGIC』の収録曲としてカバーされた。歌詞は1番が日本語で2番が英語である。
    • 7月16日、カルロスODAによって、『GODIEGO PROJECT』の1曲としてカバーされた。HPで配信されている。
  • 2008(平成20)年
    • 11月28日、田中紫織、田中宏史、コロ助 によって、『SONG OF ROMI』の収録曲としてカバーされた。
  • 2009(平成21)年

関連項目


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