ガラス玉演戯とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ガラス玉演戯の意味・解説 

ガラスだまえんぎ【ガラス玉演戯】

読み方:がらすだまえんぎ

原題、(ドイツ)Das Glasperlenspielヘッセ近未来小説1931年から1942年にかけて執筆され、1943年刊行


ガラス玉演戯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/03 08:50 UTC 版)

ガラス玉演戯』(: Das Glasperlenspiel)は、ドイツの作家ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)が、1946年ノーベル文学賞を受賞する直接の契機となった小説で、最も長編の作品である。初刊は亡命生活にあったヘッセが、第2次世界大戦の最中(1943年)に小部数で出している。

訳書は、ヘッセと交流のあった高橋健二訳(「ヘッセ全集」ほか)が長年絶版で、古書以外では入手困難だったが、2004年にブッキングで復刊した。

近年「日本ヘルマン・ヘッセ友の会・研究会編」の新訳(「ヘッセ全集15 ガラス玉遊戯」、臨川書店)が出版された。

主人公は、様々な遍歴と彷徨を経て、学芸の精粋を究め高い地位に就くが、“常に新しく始める覚悟がなければならない”と考え、つつましい仕事に向かってゆく。本作以降のヘッセは、小説をほとんど書かず、詩や随想が主となった。

作中において、易経の「蒙」卦について触れられている[1]

日本語訳

  • 「ガラス玉遊戯」 井手賁夫訳、角川文庫(上下)、1955(復刊1990)
  • 「ガラス玉遊戯」 登張正実訳、「ヘルマン・ヘッセ全集」三笠書房、1958
  • 「ガラス玉演戯」 高橋健二訳、「ヘルマン・ヘッセ全集」新潮社、1958、他に新潮文庫(上下)
    • 新版「ヘルマン・ヘッセ全集9」、「新潮世界文学37 ヘッセⅡ」新潮社
  • 「ガラス玉遊戯」 日本ヘルマン・ヘッセ友の会・研究会 編訳、「ヘルマン・ヘッセ全集15」臨川書店、2007

脚注

  1. ^ 黄小娥『黄小娥の易入門』サンマーク出版、62頁。 


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガラス玉演戯」の関連用語

ガラス玉演戯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガラス玉演戯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガラス玉演戯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS