カーボンオフセット
「カーボンオフセット」は、地球温暖化対策のひとつとして自分が排出した二酸化炭素(CO2)を自主的に減らす仕組みです。「カーボン」は「炭素」。「オフセット」には「相殺」や「補う」の意味があり、企業が事業活動に伴い排出した分を植林や自然エネルギーによる発電に協力することで相殺(オフセット)する手法が広がりつつあります。
この制度が始まったのは英国。05年に当時の環境大臣が「飛行機を利用することで発生するCO2を植林活動などで相殺しよう」と呼びかけたのがきっかけです。英ブリティッシュ・エアウェイズやSAS(スカンジナビア航空)グループなど航空業界では運航により排出されるCO2の対策費用の一部を搭乗客が環境保護団体への寄付などを通じ負担する制度を導入しています。
06年夏にドイツで開催されたサッカーワールドカップでは期間中に排出したCO2量を途上国でのエネルギー支援事業で埋め合わせたことも話題になりました。
省エネ技術が行き渡り、CO2の削減余地が少ない日本でも今後、カーボンオフセットが広がることが予想されています。環境省では企業の自主的な対策の有効手段とみられることから、まずは欧州など先行各国の実態を探り、今後の制度整備に反映したいと話しています。
(掲載日:2007/08/13)
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