カーネル開発における対立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 02:33 UTC 版)
「Linuxへの批判」の記事における「カーネル開発における対立」の解説
何人かのセキュリティ専門家によると、Linuxを使うOSレベルの仮想化の使用の拡大は、カーネルに対する攻撃という側面をクローズアップさせ、またリーナス・トーバルズはカーネルレベルの攻撃に対する緩和策を公式リリース版で講じることについて口をつぐんでいる。2017年にリリースされた、Linux 4.12ではKASLRがデフォルトで有効化されたが、その効果については議論がある。 以前カーネル開発に関わったコン・コリヴァスはインタラクティブなデスクトップ環境に対応するようカーネルのスケジューラを最適化していたが、そのパッチは真っ当に評価されず彼は最終的にそれを放棄した。2007年のインタビュー「なぜ僕は辞めたか ― カーネル開発者コン・コリヴァス」で彼はこう述べた。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}カーネル開発とリナックスに何か大きな問題があるとしたら、それは開発プロセスと一般ユーザが完全に断絶していることだ。ご存知の通り、一般ユーザはリナックスユーザの99.9%を占めている。リナックスのカーネルメーリングリストはカーネル開発者とやりとりする手段だ。控えめに言って、リナックスのカーネルメーリングリスト (lkml) は恐ろしいフォーラムだ。殆どの人は、自分の未熟さ、不適切なバグ報告、話の愚かさ加減、他もう何であれ、とにかく怒鳴りつけられないようにと、投稿することを完全に怖がっている。大部分のカーネル開発者は、一般ユーザ側にとってこれがどれだけ大きな問題か、まるで分かっていない。
※この「カーネル開発における対立」の解説は、「Linuxへの批判」の解説の一部です。
「カーネル開発における対立」を含む「Linuxへの批判」の記事については、「Linuxへの批判」の概要を参照ください。
- カーネル開発における対立のページへのリンク