カーナビゲーションにおける利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/14 08:44 UTC 版)
「車速信号」の記事における「カーナビゲーションにおける利用」の解説
初期のカーナビゲーションシステムでは、GPSからの情報だけを演算し、現在位置を表示していた。 しかし、高速度で移動することもある自動車に搭載するには、演算性能が低く、「トンネル内は表示しない」「自車位置がズレる」「ビルの谷間等で位置が把握できなくなる」など、 性能には問題が多かった。 そこで、自動車そのものから発生する車速信号とジャイロセンサーを用いれば、GPSからの情報だけに依存することなく、現在いる位置からの移動をある程度補正する事ができるとなり、カーナビゲーションシステムに「ジャイロセンサーユニット」としてオプション設定されはじめた。 地図情報の高密度化、データの多様化に伴い通常搭載されるようになり、現在ではポータプルタイプを除く全てのナビゲーションシステムに搭載されている。 近年あまり呼ばれなくなったが、GPS情報に車速情報・ジャイロセンサからの情報を付加した測位方法を「ハイブリッド測位」と呼ばれる。 ポータプルタイプでは車速信号の配線が煩雑となるために通常車速信号を必要としないが、機種によっては車速入力・ジャイロセンサーユニットがオプション設定されている。 近年、加速度センサの価格低下によって、ジャイロセンサの代わりにマルチチャンネル加速度センサ搭載する機種も増えており、 加速度の変化をカウントすることで車速入力に代え、(固定型程ではないが)ある程度の位置精度の高度化が実現されつつある。
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