カロシン
カロシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 08:43 UTC 版)
ジェンセン製薬会社によって1965年春に開発された抗生物質。実験名はUJ44759WもしくはK-9。体内に存在するあらゆる単細胞生物およびウイルスを破壊する一方、複数の細胞からなる体組織には一切影響を及ぼさない選択性を持つ「万能抗生物質」である。実験動物に対する投与試験では問題が生じなかったため、1966年2月に40名の被験者に対する第一回臨床投与実験が行われたが、カロシンが被験者の体内環境を破壊したことによって被験者の免疫機構が働かなくなり、後天性免疫不全症候群となり、投与終了後に被験者全員が未知の病気によって死亡した。このカロシン事件を受けてジェンセン社はカロシンの開発を中止し、アメリカ政府はカロシンに関する情報公開と実験をすべて禁止している。
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