カケハシ無線設立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 00:27 UTC 版)
梯は退院と同時に結婚し、大阪市阿倍野区文の里で「カケハシ無線」を開業した。梯はバロック音楽、特にオルガン音楽のレコードをよく聴くようになり、次第にオルガンを自分で演奏したいとの思いを強くしていった。ある日、梯は同志社大学栄光館にあったパイプオルガンを見学した。梯は実際にパイプオルガンの構造を見て電子回路でオルガンを再現することを思い立ち、小売業の業務のかたわらトランジスタを用いたオルガン試作第1号機(モデルナンバー無し)を製作した。しかし、その音色は本物のオルガンと程遠いものであった。後に南大阪教会に設置してあった電子オルガン(ローリー社製のオルガーノ)を修理したときに、そのスマートな設計にショックを受けたという。 カケハシ無線は徐々に規模を拡大し、やがて20名を超える従業員を抱える規模に成長した。企業名も「エース電気株式会社」となった。
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