カウマンの大モスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:30 UTC 版)
「ジョグジャカルタ王宮 (クラトン)」の記事における「カウマンの大モスク」の解説
詳細は「カウマンの大モスク(英語版)」を参照 北アルン・アルン広場の西側にあるカウマンの大モスク(ムスジッド・グデ・カウマン〈masjid は「モスク」、gedhe はジャワ語で「大きい」の意〉)は、スルタンの大モスク (Masjid Raya Kesultanan) またはジョグジャカルタの大モスク (Masjid Besar Yogyakarta) とも称される。周壁に囲まれたこのモスクは、東側が正面となる。本堂の建築はタジュグ(インドネシア語版)と呼ばれる正方形の3層の屋根に覆われた形をなしている。大モスク全体の敷地面積は1万6000平方メートルで、本堂の前に木が植栽された中庭がある。その中庭の北と南(本堂の北東と南東)には、パゴンガン (Pagongan) と称される建物があり、それぞれ北パゴンガン (Pagongan Ler〈lor〉)、南パゴンガン (Pagongan Kidul)と呼ばれる。 「スカテン」と「ガレベッグ」大祭 スカテン(英語版)(セカテン)は、王室主催のムハンマドの生誕祭であり、ジョグジャカルタ最大の式典として一週間余り行なわれる。スカテンはジョグジャカルタの大祭である宗教行事のガレベッグ(インドネシア語版)(ガルブッグ、グルブッグ)の儀礼として執り行なわれ、モスクにある2棟のパゴンガンの建物に、王宮の宝物庫よりガムラン楽器が運ばれ、連日演奏が捧げられる。北アルン・アルンには露店や遊園地が立ち並び、5日目の夜にはモスクにスルタンが登場し、群集に硬貨や米をまく式典「ウディウディ」(“Udhik-Udhik”)が行なわれる。スカテンの翌大祭のガレベッグにおいては、彩りよく食物が盛られたグヌンガン(インドネシア語版)と称される高さ約2メートルの神輿が、王宮親衛隊に先導されてモスクに奉納され、群集に向けての施物となる。
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