北アルン・アルン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:30 UTC 版)
「ジョグジャカルタ王宮 (クラトン)」の記事における「北アルン・アルン」の解説
北アルン・アルン(Alun-alun Ler、ロル〈lor / ler〉はジャワ語で「北」の意)は、ジョグジャカルタ王宮の北側にある方形の広場である。アルン〈alun〉は、ジャワ語で「波」の意であり、スルタンに謁見を求める群集を波に例えたものといわれる。アルン・アルン広場はかつて周壁により囲まれていた。広場の端にはブリンギン(学名: Ficus benjamina、クワ科の常緑高木)が一列に植えられ、その中央に柵が施された王室の神聖さを象徴する2本のブリンギンの木がある。この2本の聖木はキヤイ・デワダル (Kyai Dewadaru) とキヤイ・ジャナダル (Kyai Janadaru) と名付けられている。かつて2つの柵で囲まれた木の間を通ることができたのはスルタンのほか、スルタンに次ぐ王子(インドネシア語版)(マンクブミ(インドネシア語版)〈Pepatih Dalem〉)だけであった。 アルン・アルンは、かつてより王宮の複合体の一部として式典や宗教的催事の会場に使用されていたが、今日、北アルン・アルン広場は、演奏会や集会ならびにイスラムの休日の催しや地元のサッカーなどさまざまな日常的行事の場所にもなっている。
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