オーストラリアでの近代化改修
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/02 00:25 UTC 版)
「デアリング級駆逐艦」の記事における「オーストラリアでの近代化改修」の解説
1970年代前半に、オーストラリア海軍は手持ちのデアリング級駆逐艦3隻のうち、「ヴァンパイア」と「ヴェンデッタ」の2隻に大規模な近代化改修を行った。 改修の内容は以下のとおりである。 艦橋を原型の開放式から、閉鎖式に変更。 早期警戒レーダーをLW-02に換装。 新型航法レーダーを追加。 射撃管制レーダーを、オランダ製のM22に換装。 前部煙突に覆いかぶさるように設置されていたラティスマストを撤去。これに伴い293型レーダーも撤去。 AIC(Action Infomation Center)や通信装置、砲塔などの改良。 このほか、アイカラ(英語版)対潜ミサイルやシーキャットPDMSの追加装備も計画されていたが、予算面の都合から見送られた。 「ヴァンパイア」は1970年6月29日から1971年11月17日まで、「ヴェンデッタ」は1971年9月29日から1973年5月2日まで、近代化改修が行われた。 また、「ダッチェス」は、バトル級駆逐艦「アンザック(英語版)」の後継として、ウィリアムズタウン造船所(英語版)において1973年1月3日から1974年8月14日にかけて練習艦に改修された。この際にX砲塔(後部砲塔)やスキッド対潜迫撃砲、魚雷発射管を撤去して、練習生のための教室や訓練設備を取り付けている。
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