オークションでの細断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 08:07 UTC 版)
「愛はごみ箱の中に」の記事における「オークションでの細断」の解説
ロンドンのサザビーズは2018年10月5日にこの絵をオークションにかけ、サザビーズの長年の顧客である欧州の女性が、過去のバンクシー作品の最高額に並ぶ 1,042,000ポンドで落札した。落札を告げる小槌が鳴って何秒もしないうち、突然カンバスが額縁の下縁から滑り下りて細断され始め、警告のビープ音と居合わせた者たちの驚いた悲鳴が部屋に響いた。作品は奥行きのある額縁に入れられ、作り付けの電灯を点けるため電源に繋がれており、それが隠されたシュレッダーも動かしていた。サザビーズはそうした仕組みがあるとは聞かされていなかったという。 その後、下半分が細断されてしまったこの作品を本当に購入するか落札者との間で話し合いが持たれ、10月11日には落札額通り売買を成立させることで合意がなされた。バンクシーの代理人ペスト・コントロールにより、絵は『風船と少女』から『愛はごみ箱の中に』に改題された。 バンクシーは、オークション会場で予期せぬ事態を目の当たりにし呆気にとられるバイヤーたちを映した写真を Instagram に投稿し、それには“Going, Going, Gone”という言葉が添えられていた。またそれとは別にアップロードした動画では、フードを被った人物が額縁にシュレッダーを仕掛けている様子が、「オークションに出されるようなことがあった時のために」との説明文つきで映され、ピカソの「破壊の衝動は創造の衝動でもある」という言葉が添えられた。
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