オーランド・カブレラとは? わかりやすく解説

オーランド・カブレラ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 05:42 UTC 版)

オーランド・カブレラ
Orlando Cabrera
インディアンス時代(2011年7月14日)
基本情報
国籍  コロンビア
アメリカ合衆国
二重国籍
出身地  コロンビア
ボリーバル県カルタヘナ
生年月日 (1974-11-02) 1974年11月2日(50歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 1993年 アマチュア・フリーエージェント
初出場 1997年9月3日
最終出場 2011年9月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

オーランド・ルイス・カブレラOrlando Luis Cabrera, 1974年11月2日 - )は、コロンビアボリーバル県カルタヘナ出身の元プロ野球選手遊撃手)。右投右打。

経歴

プロ入りとエクスポズ時代

1993年に、ドラフト外でモントリオール・エクスポズ(現:ワシントン・ナショナルズ)に入団した

1997年に、メジャーデビュー。

1999年頃からレギュラー格の選手としての扱いを受けるようになり、104試合に出場した。

2000年には自身初の2桁本塁打を記録した。

2001年には自身初の2桁盗塁と、162試合フル出場を記録。また、ゴールドグラブ賞も初受賞した。最も目覚しい活躍をしたのは2003年

2004年は不振に陥った。

レッドソックス時代

2004年シーズン夏場に4球団8選手が絡む大型のトレードで、ボストン・レッドソックスに移籍した。レッドソックスはこのトレードで看板選手であり打力はあるが守備で足を引っ張っていたノマー・ガルシアパーラ[1]を放出しており、その後釜として打力は劣るがゴールドグラバーであるカブレラを獲得した。移籍後はチームの期待通りに堅守の遊撃手としてレギュラーの座を手に入れてチームの世界一に貢献している。

エンゼルス時代

2004年オフにロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムFA移籍した。

2005年は、正遊撃手として活躍した。

2006年は、4月25日から7月6日の間に史上6番目、球団新記録となる63試合連続出塁を記録。この打撃内容の良さを買われて、本来の2番から3番へ抜擢され、主砲ブラディミール・ゲレーロの繋ぎ役として活躍。7月2日のロサンゼルス・ドジャース戦で、チーム9年ぶりとなる本盗を成功させるなど、自己ベストとなる27盗塁を記録。

ホワイトソックス時代

2007年11月19日にジョン・ガーランドとのトレードで、シカゴ・ホワイトソックスへ移籍。

ホワイトソックス時代(2008年)

2008年は、前年までの正遊撃手フアン・ウリーベからポジションを奪い、前年の井口資仁放出以来、空席となっていた二塁へ追いやり、2番打者を務めたが、開幕から打撃不振に陥ってしまう。しかし、5月6日に同じく不振に陥っていた1番打者ニック・スウィッシャーと打順を入れ替えてからは徐々に復調し、最終的には例年通りの堅実な成績を記録。

アスレチックス時代

2009年3月6日、オークランド・アスレチックスと1年契約を結ぶ。

ツインズ時代

2009年7月31日にタイラー・ラーデンドルフ英語版とトレードで、ミネソタ・ツインズへ移籍[2]

レッズ時代

2010年2月1日にシンシナティ・レッズと1年契約を結ぶ。

レッズ時代(2010年)

8月3日から左脇腹を痛め故障者リスト入りし、欠場中はバットボーイを務めてチームを盛り上げた。

インディアンス時代

2011年2月10日にクリーブランド・インディアンスと1年契約を結ぶ。遊撃手にはアズドルバル・カブレラがいたため、主に二塁手として起用された。6月12日のニューヨーク・ヤンキース戦でフレディ・ガルシアから通算2000本安打を放った。しかし、その後は不調になり、ジェイソン・キプニスにスタメンを奪われた。

ジャイアンツ時代

2011年7月30日にトーマス・ニールとのトレードで、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。背番号は6番を着けるはずだったが、尊重のうちに、43を着ける事になった。

オフにFAになり引退。

その他

2005年2006年福岡ソフトバンクホークスでプレイしたホルベルト・カブレラは実兄。

同じコロンビア人遊撃手であるエドガー・レンテリアとは、母国での野球ビジネスを巡るトラブルにより犬猿の仲になっている[3]

2011年5月19日、サウスカロライナ州で米国市民となった。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1997 MON 16 20 18 4 4 0 0 0 4 2 1 2 1 0 1 0 0 3 1 .222 .263 .222 .485
1998 79 285 261 44 73 16 5 3 108 22 6 2 5 1 18 1 0 27 6 .280 .325 .414 .739
1999 104 407 382 48 97 23 5 8 154 39 2 2 4 0 18 4 3 38 9 .254 .293 .403 .696
2000 125 454 422 47 100 25 1 13 166 55 4 4 3 3 25 3 1 28 12 .237 .279 .393 .672
2001 162 684 626 64 173 41 6 14 268 96 19 7 4 7 43 5 4 54 15 .276 .324 .428 .752
2002 153 626 563 64 148 43 1 7 214 56 25 7 9 4 48 4 2 53 16 .263 .321 .380 .701
2003 162 691 626 95 186 47 2 17 288 80 24 2 3 9 52 3 1 64 18 .297 .347 .460 .807
2004 103 425 390 41 96 19 2 4 131 31 12 3 2 3 18 0 2 31 12 .246 .298 .336 .634
BOS 58 248 228 33 67 19 1 6 106 31 4 1 1 7 11 0 1 23 4 .294 .320 .465 .785
'04計 161 673 618 74 163 38 3 10 237 62 16 4 3 10 39 0 3 54 16 .264 .306 .383 .689
2005 LAA 141 587 540 70 139 28 3 8 197 57 21 2 4 2 38 4 3 50 10 .257 .309 .365 .674
2006 153 675 607 95 171 45 1 9 245 72 27 3 3 11 51 0 3 58 12 .282 .335 .404 .739
2007 155 701 638 101 192 35 1 8 253 86 20 4 3 11 44 0 5 64 12 .301 .345 .397 .742
2008 CWS 161 730 661 93 186 33 1 8 245 57 19 6 3 9 56 1 1 71 16 .281 .334 .371 .705
2009 OAK 101 448 414 41 116 23 0 4 151 41 11 4 5 4 25 1 0 39 13 .280 .318 .365 .683
MIN 59 260 242 42 70 13 3 5 104 36 2 0 1 6 11 0 0 32 9 .289 .313 .430 .742
'09計 160 708 656 83 186 36 3 9 255 77 13 4 6 10 36 1 0 71 22 .284 .316 .389 .705
2010 CIN 123 537 494 64 130 33 0 4 175 42 11 4 5 7 28 0 3 53 11 .263 .303 .354 .657
2011 CLE 91 344 324 35 79 13 0 4 104 38 6 2 1 3 13 0 3 40 10 .244 .277 .321 .598
SF 39 133 126 4 28 3 0 1 34 13 2 2 0 3 4 0 0 17 2 .222 .241 .270 .510
'11計 130 477 450 39 107 16 0 5 138 51 8 4 1 6 17 0 3 57 12 .238 .267 .307 .573
MLB:15年 1985 8255 7562 985 2055 459 32 123 2947 854 216 57 57 90 514 26 32 745 188 .272 .317 .390 .707
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



遊撃(SS) 二塁(2B) 三塁(3B)




































1997 MON 6 1 6 1 1 .875 4 10 9 0 2 1.000 -
1998 52 63 124 3 20 .984 28 59 72 4 16 .970 -
1999 102 186 289 10 61 .979 - -
2000 124 167 339 10 77 .981 1 0 0 0 0 ---- -
2001 162 246 514 11 106 .986 - -
2002 153 237 498 29 102 .962 - -
2003 162 258 456 18 101 .975 - -
2004 101 147 290 7 69 .984 - -
BOS 57 78 147 8 23 .966 - -
'04計 158 225 437 15 92 .978 - -
2005 LAA 140 229 347 7 81 .988 - -
2006 152 252 377 16 100 .975 - -
2007 153 239 415 11 104 .983 - -
2008 CWS 161 242 472 16 101 .978 - -
2009 OAK 101 156 273 14 63 .968 - -
MIN 57 102 155 11 35 .959 - -
'09計 158 258 428 25 98 .965 - -
2010 CIN 121 165 300 11 60 .977 - -
2011 CLE 3 3 4 0 0 1.000 83 128 262 6 44 .985 4 2 2 0 0 1.000
SF 36 52 91 5 19 .966 2 1 3 0 1 1.000 1 0 0 0 0 ----
'11計 39 55 95 5 19 .968 85 129 265 6 45 .985 5 2 2 0 0 1.000
MLB 1843 2823 5097 188 1123 .977 118 198 346 10 63 .982 5 2 2 0 0 1.000

表彰

背番号

  • 2 (1997年 - 1998年、2010年)
  • 18 (1999年 - 2004年途中、2005年 - 2009年)
  • 44 (2004年途中 - 同年終了)
  • 20 (2011年 - 同年途中)
  • 43 (2011年途中 - 同年終了)

関連項目

脚注

  1. ^ レッドソックスはこの時点で非自責点リーグワーストであり、指名打者にはガルシアパーラ以上の打力があるデビッド・オルティーズがいる上に、シーズン前にアレックス・ロドリゲスマニー・ラミレスマグリオ・オルドネスが絡む大型トレードで放出が決まる(選手会の反対で頓挫)程に契約延長の交渉が不調だった為に球団が完全に持て余している状態だった。
  2. ^ Twins add infield bat in shortstop Cabrera Minnesota sends Minor League shortstop Ladendorf to A's”. twins.com (2009年7月31日). 2009年8月5日閲覧。
  3. ^ Jorge Arangure Jr.,NOW IT'S PERSONAL,ESPN The Magazine(英語,2008/04/24),2010/04/09閲覧

外部リンク





固有名詞の分類

ボストン・レッドソックスの選手 ジェイミー・ブラウン  マーク・ロレッタ  オーランド・カブレラ  キップ・グロス  ジェイ・ペイトン
クリーブランド・インディアンスの選手 ジェイミー・ブラウン  マーク・グルジラネック  オーランド・カブレラ  ホルベルト・カブレラ  ダニス・バエス
シンシナティ・レッズの選手 カルメロ・マルティネス  レイ・ナイト  オーランド・カブレラ  キップ・グロス  ジョー・ノーラン
オークランド・アスレチックスの選手 ナップ・ラジョイ  セドリック・バワーズ  オーランド・カブレラ  ミッキー・カクレーン  マーク・エリス
シカゴ・ホワイトソックスの選手 ダヤン・ビシエド  サミー・ソーサ  オーランド・カブレラ  ショーン・エイブナー  オルメド・サインズ
ワシントン・ナショナルズ及びモントリオール・エクスポズの選手 ケン・シングルトン  マーク・グルジラネック  オーランド・カブレラ  ユニエスキ・マヤ  ミルトン・ブラッドリー
ロサンゼルス・エンゼルス及びその前身球団の選手 ダグ・デシンセイ  フィル・ネビン  オーランド・カブレラ  ショーン・エイブナー  ブライアン・ハーパー
ミネソタ・ツインズの選手 フィル・ネビン  マイク・パグリアルーロ  オーランド・カブレラ  ウォーリー・バックマン  ブライアン・ハーパー
コロンビアの野球選手 エルネスト・フリエリ  エドガー・レンテリア  オーランド・カブレラ  ホルベルト・カブレラ  フリオ・テヘラン

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