オフィスビルの機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:31 UTC 版)
オフィスビルに求められる機能は、日本では従来あまり重視される傾向にはなく、適当な床面積(一人当たり5〜8平方メートル程度といわれている)があれば良いとされてきた。しかし、近年においては執務の実状に合わせた機能が求められるようになって来ており、賃料にも影響を及ぼすようになってきている。特に、近代的な設備を備えたオフィスビルはインテリジェントビルと呼ばれ、テナントの高い評価を受ける場合もある。 特にOA化の波は、執務の実態を大きく変化させ、その受け皿となるオフィスビルにも対応が迫られた。1990年代以降、OAフロア、もしくはフリーアクセスフロアと呼ばれる二重構造の床上げシステムを設けることで、OA機器の配線を床下へ納める仕様が普及した。現在では、多くの職場環境において採用されている。OAフロアの床は、耐加重のある構造体の上に50cm角のパネル状床材を敷くようになっており、一部のみの配線のやり直しも容易であり、機器の世代交代、ネットワークの再構築など、躯体に対して極端に短い電気通信設備の交換サイクルに対応可能なものとなっている。遡って、OAフロア普及以前のオフィスビルには天井高が低いものが多く、市場評価としても単なるビル築年数の影響以上に苦戦を強いられるケースが見られる。
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