エンドサイトーシスの過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 23:15 UTC 版)
「エンドサイトーシス」の記事における「エンドサイトーシスの過程」の解説
タンパク質のような大きな細胞外物質(リガンド)が細胞膜上の受容体(レセプター)に結合することにより始まる。この受容体は多くの場合細胞膜表面のクラスリンタンパク質に関連づけられている。このクラスリンは細胞膜表面を覆い窪みを形作っている。受容体がリガンドと結合するとクラスリンに覆われた穴は深くなり細胞質の中に陥入、被覆小胞となる。細胞膜から離れた被覆小胞はすぐにクラスリンを脱離させ、初期エンドソームに融合する。初期エンドソーム内部はリソソーム同様にプロトンポンプの作用によって酸性に保たれている。ここで被覆小胞の膜内側に結合している受容体蛋白質の多くは再利用されるために細胞膜へと回帰する経路に乗る。一方受容体に結合してエンドソーム内腔に取り込まれたリガンドは、酸性条件下で受容体のコンフォメーションが変化するに伴い乖離する。この際残りのタンパク質、その他膜構成物質等も遊離し、大半は再利用され再び細胞膜の形成に関わる。 エンドソームは後期エンドソームに成熟した後、リソソームと結合したりゴルジ体からの小胞と合体し、取り込まれたリガンドの消化などが行われる。
※この「エンドサイトーシスの過程」の解説は、「エンドサイトーシス」の解説の一部です。
「エンドサイトーシスの過程」を含む「エンドサイトーシス」の記事については、「エンドサイトーシス」の概要を参照ください。
- エンドサイトーシスの過程のページへのリンク