エンドセリンおよびエンドセリン受容体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/16 08:10 UTC 版)
「マシテンタン」の記事における「エンドセリンおよびエンドセリン受容体」の解説
エンドセリン(ET)は内皮細胞によって分泌される非常に強力な血管収縮物質である。肺においては、分泌されるのは主にET-1である。ET-1を分泌する経路には、構成的経路および非構成的経路の2つがある。分泌されると、ET-1は肺の動脈平滑筋細胞と線維芽細胞上に発現しているET受容体に結合する。ET受容体はG蛋白質共役受容体であり、活性化される事によりGαq(英語版)経路で細胞内カルシウム濃度を上昇させる。細胞内カルシウム濃度の増加は肺動脈の平滑筋収縮を惹起し、細胞増殖に基づく血管のリモデリングが発生する。血管収縮の持続と線維化は、PAHの要因である。
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