エリー湖の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 02:19 UTC 版)
エリー湖は、五大湖の中で最後に発見された湖であり、オンタリオ湖から流れ出る川をたどって、ヒューロン湖に荷物を運んでいたフランス人の探検隊によって発見された。 エリー湖の南にオハイオ州、ペンシルベニア州、ニューヨーク州が位置しており、西にはミシガン州、そして北にはオンタリオ州がある。カナダ最南端のポイントペレー国立公園は、湖にカナダ側から突き出した半島に位置している。エリー湖の東部分のいくつかの島には住人がおり、ペレー島を除き、オハイオ州に帰属している。ニューヨーク州バッファロー市、ペンシルベニア州エリー市、オハイオ州トリード市、それにオハイオ州クリーブランド市の4つの都市が湖岸にある。 エリー湖から下流への水運は、五大湖を結ぶグレートレーク・ウォターウェイ(Great Lakes Waterway)の一部であるウェランド運河(Welland Canal)が使用される。またニューヨークへ流れるハドソン川との間にはエリー運河が、ミシシッピ川へ流れるオハイオ川との間にはオハイオ・エリー運河があり、19世紀にはエリー湖周辺の物流と産業化・都市化に貢献した。 他の五大湖と同じように、冬にエリー湖の上を吹く冷たい風は大量の水分を含み、対岸の都市に大雪をもたらすことで知られている。これにより、内陸部であるにもかかわらず南岸にあるバッファロー市は、アメリカで最も雪が降る都市の1つである。しかし、エリー湖は冬の極寒期には凍結し、その影響は和らぐ。 エリー湖の水は周囲の農業に多大な恵みをもたらす。北岸のカナダ側は様々な野菜や果物を生産しており、その生産量はカナダ国内でも上位に位置する。南岸のペンシルベニアやニューヨーク州では、ブドウが生産されている。
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