エキサイター (バンド)とは? わかりやすく解説

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エキサイター (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 00:38 UTC 版)

エキサイター

ドイツ・オーバーメーラー公演(2018年4月)
基本情報
別名 Hell Razor (1978 - 1980)
出身地 カナダ
オンタリオ州 オタワ
ジャンル ヘヴィメタル
スピードメタル
パワーメタル
スラッシュメタル
活動期間 1978年 - 現在
レーベル シュラプネル・レコーズ
メガフォース・レコード
Combat Records
ミュージック・フォー・ネイションズ
Maze Music
ノイズ・レコード
オスモス・プロダクション
マサカー・レコード
公式サイト longlivetheloud.com
メンバー ダン・ビーラー (Vo/Ds)
アラン・ジョンソン (B)
ダニエル・ディケイ (G)
旧メンバー ジョン・リッチ (G)
別記参照

エキサイター (EXCITER) は、カナダ出身のヘヴィメタルバンド

同国を代表する、スピードメタルの元祖的グループとして知られる。2014年、約30年ぶりにオリジナル・ラインナップが復活した。

概要・略歴

トリオ時代(1978年 - 1987年)

1978年、首都オタワでダン・ビーラー(Vo/Ds)、ジョン・リッチ(G)、アラン・ジョンソン(B)によるトリオ編成のロックバンド「Hell Razor」を結成。1980年に「EXCITER(エキサイター)」と改名する。

当時新鋭の音楽プロデューサーだったマイク・ヴァーニーシュラプネル・レコーズ代表)への売り込みに成功し、1983年に1stアルバム『Heavy Metal Maniac』でデビュー。

その後「メガフォース・レコード」「コンバット・レコード」「ミュージック・フォー・ネイションズ」といった新興レーベルをアルバム毎に渡り歩き、ギリギリの状態で実績を積んでいく。

1985年、EP『Feel the Knife』の発表を最後にジョンが脱退。翌年、新メンバーが加入して4thアルバム『Unveiling the Wicked』をリリース。

4人編成時代(1988年 - 2013年)

イタリア・トラダーテ公演 (2005年6月)

1988年、ボーカル兼任していたダンはドラム一本に専念し、専任ボーカルを入れ4人編成に移行。 セルフタイトルの5thアルバム『Exciter』で心機一転を図るが不発に終わり、アランが脱退してしまう。残されたダンは、活動をしばらく休止する。

1991年、新たなメンバー編成で活動を再開し、翌1992年にはジョンが復帰。6thアルバム『KILL AFTER KILL』を発表した[1]。トリオ編成の原点に回帰した触れ込みであったが、当時はグランジオルタナティブ・ロックの最中であり、結果は芳しくなかった。翌年にダンが脱退し、今度はジョン1人が残される。

1996年、ジョンはバンドを再編し、再び4人編成に移行する。以降、11thアルバム『Death Machine』(2010年)まで同体制を継続した[2]

2013年、「True Thrash Fest 2013」にて初来日公演。

リユニオン〜以降(2014年 - 現在)

創設者ジョン・リッチ(G) 2018年

2014年、ジョンはバンドを解消し、業界からの引退をほのめかす。この件をきっかけに創設メンバー ダンとアランが復帰し、トリオ編成が復活[3]。約30年ぶりに、オリジナル・ラインナップのライブ活動を再開した[4]。翌2015年、「True Thrash Fest 2015」にて早くも来日公演が実現。

2017年、新作に向けての制作を公表し[5]、翌2018年に新アルバムのリリースを構想していたが、同年にジョンが脱退し延期となる。後任にダニエル・ディケイが加入。

2019年、ライブイベント『JAPANESE ASSAULT FEST 19』の出演にて来日[6]

スタイル

1980年代初頭、まだスラッシュメタル等が確立されてない時代から、アグレッシブなスピードメタルを展開していた[7]。創設メンバー ジョン・リッチ不在の頃は、メロディックメタルな方向に接近した時期もあったが、ジョン復帰後は原点に回帰。スラッシュメタルと遜色ないサウンドを奏でている。

またオリジナルでは、ドラマーのダン・ビーラーがリードボーカルを兼任する特異な編成を敷いている。途中から2000年代の長い期間まで専任ボーカルを置いていたが、ダンが復帰してからオリジナル・スタイルが復活した。

補足
旧譜のリリース元がバラバラなため、2000年代まで統一した再発売が難しい時期があったが、スラッシュメタル・バンド「アナイアレイター」を主宰する同郷のミュージシャン ジェフ・ウォーターズが版権を取得し、リイシューに協力した。

メンバー

※2019年10月時点

現ラインナップ

  • ダン・ビーラー (Dan Beehler) - ボーカル/ドラムス (1978-1993, 2014- )
  • アラン・ジョンソン (Allan James Johnson) - ベース (1978-1988, 2014- )
  • ダニエル・ディケイ (Daniel Dekay) - ギター (2018- )

旧メンバー

  • ジョン・リッチ (John Ricci) - ギター (1978-1985, 1992-2018)
  • ブライアン・マクフィー (Brian McPhee) - ギター (1986-1988)
  • ロブ・マルナッティ (Rob Malnati) - ボーカル (1988)
  • デヴィッド・レデン (David Ledden) - ベース (1992)
  • ジェフリー・マクドナルド (Jeff MacDonald) - ベース (1993)
  • マーク・シャロン (Marc Charron) - ベース (1996-2002)
  • ジャックス・ベランガー (Jacques Belanger) - ボーカル (1996-2001, 2003-2006)
  • リチャード・シャロン (Richard "Rik" Charron) - ドラムス (1996-2014)
  • ロバート・ウィリアム・デフロート (Robert William DeGroot) - ボーカル (2003)
  • ポール・シャンパーニュ (Paul Champagne) - ベース (2003)
  • ロバート・コーエン (Robert "Clammy" Cohen) - ベース (2004-2014)
  • ケニー・ウィンター (Kenny "Metal Mouth" Winter) - ボーカル (2006-2014)

ディスコグラフィ

オリジナル・アルバム
  • Heavy Metal Maniac (1983)
  • Violence & Force (1984)
  • Long Live the Loud (1985)
  • Unveiling the Wicked (1986)
  • Exciter (O.T.T.) (1988)
  • Kill After Kill (1992)
  • The Dark Command (1997)
  • Blood of Tyrants (2000)
  • New Testament (2004)
  • Thrash Speed Burn (2008)
  • Death Machine (2010)
ライブ・アルバム
  • Better Live Than Dead (1993)[8]
EP/ミニアルバム
  • Feel the Knife (1985)

脚注

外部リンク




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