ウーマンヤールの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:36 UTC 版)
「エルフ (トールキン)」の記事における「ウーマンヤールの分類」の解説
ファラスリム エルウェとオルウェに率いられたテレリの歩みは遅く、ヴァンヤールとノルドールが海を渡ったとき、まだ東ベレリアンドにいた。エルウェが失踪したため、先に進む気になれなかったのである。しかしヴァンヤールとノルドールがアマンの地へ去ったことを知らされると、かれらはベレリアンドの西の岸辺へと急ぎ、オルウェを王にいただいた。その地でオルウェの民はオッセとウイネンの寵愛を受け、海を深く愛するようになった。オルウェの民がついにアマンへと渡るとき、オッセに説得されてベレリアンドの岸辺、ファラスの地に留まったものたちがいた。かれらはキーアダンを領主とし、ファラスリム(ファラスに住むもの)と呼ばれた。 シンダール テレリの一行が東ベレリアンドに留まっていたとき、エルウェはフィンウェの野営地を求めてひとりあるいた。かれはナン・エルモスの森でメリアンと出会い、長いあいだ見つめあい、かれの民のもとへは戻らなかった。そこでオルウェが王となり、かれの民を率いてアマンへと渡っていった。しかしエルウェの友人たちはベレリアンドに留まり、自らをエグラス(見捨てられたもの)と呼んだ。そしてエルウェが姿をあらわすと、かれを灰色マント王シンゴルとして王にいただいた。かれらは中つ国に戻ったノルドールから、シンダール(灰色エルフ)と呼ばれた。かれらは自身の言葉では単にエゼル(エルフの意、複数形:エジル、集合名詞:エゼルリム)と称した。 ナンドール オルウェに率いられたテレリのうち、レンウェに率いられた一行は、アンドゥインを渡って霧ふり山脈を越えることを望まなかった。かれらはアンドゥインを南下し、ついに河口までたっしたものもあった。他のエルフからは長いあいだ忘れ去られ、ナンドール(引き返すもの)になった。ナンドールは他のエルフよりも中つ国の生類にくわしくなった。あるものはまた北上し、霧降り山脈を越えたともいう。 かれらからはデネソールに率いられたライクウェンディと、シルヴァン・エルフが分かれた。 ライクウェンディ オークや狼が出現したとき、ナンドールたちは大きな恐怖におそわれて散り散りになった。かれらは弓矢のほかに武器を持たなかったからである。レンウェの息子デネソールは、シンダールの繁栄を耳にして、集められるだけのナンドールを率いてベレリアンドにはいった。かれらはエルウェに歓迎され、オッシリアンドに住みついた。ここでかれらはライクウェンディ(緑のエルフ)と呼ばれた。 シルヴァン・エルフ 怒りの戦いのあと、荒廃したベレリアンドを捨てて、内陸へと向かうエルダールたちがいた。かれらはそこでシルヴァン・エルフ(森のエルフ)と出会い、ともに王国をつくった。シルヴァン・エルフの来歴は詳らかではないが、離散したナンドールと思われる。
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