ウマイヤ・モスクが与えた文化的影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 02:01 UTC 版)
「ウマイヤ・モスク」の記事における「ウマイヤ・モスクが与えた文化的影響」の解説
最初期のモスク建築の1つであるウマイヤ・モスクは、ウマイヤ家を想起させるようなものこそ取り除かれてはいるが、それでも、8世紀始めごろの建築当初の構造と特徴が21世紀現在でもおおむね保たれた希少な建築例である。ウマイヤ・モスクは、その建設以来、シリア地方のみならず全世界的に、金曜礼拝モスク(ジャーミイ)の模範例とされてきた。美術史学者のFinnbar Barry Floodは、「ダマスクスの大モスクの建設は、ムスリムのヘゲモニーが確立されたことを街の景観に不可逆的に刻み込んだのみならず、以後の歴史においてシリア風モスクに「モスク建築の決定版」のような地位を与えることにもなった」と述べている。ウマイヤ・モスクの全体構想は、世界中の大モスクのプロトタイプになっており、例えば、カイロではアズハル・モスク(英語版)とザーヒル・バイバルス・モスク(英語版)に模倣されている。スペインではコルドバの大モスク(聖マリア大聖堂)、トルコではブルサの金曜モスク(英語版)とセリミエ・モスクの全体構想にウマイヤ・モスクからの影響を確認できる。
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