ウズベク人の移民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:46 UTC 版)
「ウズベキスタンの人口統計」の記事における「ウズベク人の移民」の解説
経済状況の悪化は過去数十年に渡る労働移出民の増加を招いている。主な移出先はロシア、カザフスタン、アラブ首長国連邦 (UAE)、トルコ、韓国、ヨーロッパなどであり、最低でもウズベキスタンの労働力人口の10%が国外に流出している。流出した労働力人口の約58%はロシアをその移出先としている。高い失業率と低賃金が労働力流出の原因と考えられている。 典型的な移民としては地方出身者、農家、ブルーカラーの労働者、職を求めて海外へ渡る学生などがいる。しかし、このような移民の多くは国を離れる際に必要な法的手続きを行わずに出国しており、ウズベキスタンもしくは渡航先の国において就労許可がおりない原因となっている。法的手続きを行わなかった不法移民は賃金不払いなどの問題に直面しやすく、社会的保証がなくその扱いも悪くなる。ロシア連邦移民局のデータによると、2006年時点においてウズベキスタンからロシアへの不法移民は法的手続きを踏んだ合法移民102,658人に対し、150万人にも上る。両者を合わせたウズベキスタンへの送金額は2006年時点で約13億USドルであり、これはウズベキスタンのGDPの8%に相当する。
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