ウガリット神話におけるバアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 06:21 UTC 版)
「バアル」の記事における「ウガリット神話におけるバアル」の解説
ウガリット神話では最高神イルの息子と呼ばれる。またダゴンの子バアル(b‘l bn dgn)とも呼ばれる。勝利の女神アナトの兄にして夫。聖書などではアスタルトを妻とする解釈もある。 彫像などでは、棍棒と槍(稲妻の象徴)とを握る戦士の姿で表される。古代オリエント世界では一般的に嵐の神とみなされていたが、乾燥している地域では農業に携わる人々から豊穣神として崇められた。海神ヤム(ヤム・ナハル)や死の神モートは兄弟でありながら敵対者である。ヤムとの戦いは彼が荒々しい自然界の水を征する利水・治水の神であることを象徴し、モートとの戦いは彼が慈雨によって実りをもたらし、命を養う糧を与える神であることを象徴する。
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