ウォルトンとの協力関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 20:42 UTC 版)
「ロイ・ダグラス」の記事における「ウォルトンとの協力関係」の解説
ダグラスは長年にわたってウィリアム・ウォルトンとも協力関係にあった。関係が始まったのは1940年11月の映画「バーバラ少佐(英語版)」である。その後、彼は「Went the Day Well?」、「Next of Kin」、「The First of the Few」(1942年)、「ヘンリィ五世」(1944年)にも参加している。彼の仕事は専ら、ウォルトンが書きつけた2、3段の譜表を基にして指示通りに、もしくはウォルトンの作風に沿った形で映画音楽の一部分を管弦楽編曲するというものだった。ウォルトンは「The Bells Go Down」の音楽を委嘱されるもののこれを断っており、代わりにダグラスにオリジナルの楽曲を提供してはどうかと提案した。 ダグラスとアーネスト・アーヴィングは、ウォルトンが1943年3月29日の誕生日までにバレエ音楽「尋問」を完成させるのを手伝った。そのわずか1週間後に迫っていた初演に間に合わせるためであった。 ウォルトンは組曲「ファサード(英語版)」からワルツをピアノのために編曲したが、同組曲の他の楽曲のピアノ編曲は全て他人の手によるものだった。これを行ったのはダグラス、コンスタント・ランバート、ハーバート・マリル、シェイベル・マーチャーシュらである。 ダグラスはウォルトンのオラトリオ「ベルシャザールの饗宴」の改訂に際して作曲者に協力しているが、ウォルトンが原曲よりも打楽器の使用を減らすことにしたことを残念がった。オペラ「トロイラスとクレシダ(英語版)」の声楽譜の大部分はダグラスが作曲したものであり、第3幕においてはフランツ・ライゼンシュタインが助手を務めた。
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