ウィルクスの持ち込んだ植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/22 21:11 UTC 版)
「アメリカ植物庭園」の記事における「ウィルクスの持ち込んだ植物」の解説
園内にはウィルクスが遠征から帰国した際に持ち込まれた植物の原物に直接関連していると見られる、4つの植物が存在する。 「ジャングル」の部屋に置かれているシダ植物類の、ナンヨウリュウビンタイ(学名、Angiopteris evecta)はウィルクスの船から持ち出されたシダ植物の直系の子孫にあたる植物であると信じられている。その寿命の違いを考察すると、持ち込まれた原形の植物と同じ物であるとは考えにくい。しかしシダ類は世代交代を通して自身の遺伝子と同じクローンを再び作り出すことが可能であり、原形のものと部屋に栽培されている現在のナンヨウリュウビンタイの遺伝子が一致することから、この植物が直接派生した物であると考えられている。 ひどく青色がかったヒメオニソテツ(学名、Encephalartos horridus)も不確かではあるがウィルクスの持ち込んだ植物の一つではないかとされている。その大きさと考えられている年齢により、複数の学者が、この植物が1842年の遠征の際に国内にもたらされた物の一つではないかと考えている。だが、初期の記録は正確さを欠いており完全な物ではないため、このヒメオニソテツの場合に関しては推論の枠を越えないでいる。 ガーデン・コート内にはサゴ椰子(学名、Cycas circinalis)が植えられている。植物庭園は雄花と雌花の2つの種類も栽培しており、どちらもウィルクスが航海から持ち帰った物である。
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