インフレーション理論
ジョージ・ガモフのビッグバン理論を補完する膨張モデル
インフレーション理論は、ジョージ・ガモフの「ビッグバン宇宙創成理論」を補完する宇宙膨張モデルの1つです。1965年の3K宇宙黒体輻射が発見され、ビッグバン理論は、宇宙誕生を説明する有力な理論になりました。3K宇宙黒体輻射の存在は、過去に非常に高温の時期があったことを証明するものだからです。しかし、同時に1つの問題を残すことにもなりました。宇宙の一様性の問題です。3K宇宙黒体輻射は、宇宙のどの方向からも観測されるので、一様性が確かめられた(どこにも中心がない)のですが、それはビッグバン理論で説明される、時間に比例した膨張とは矛盾することになってしまうのです。
宇宙の初期に「急激な加速膨張」があった
また、150億年も膨張を続けるエネルギーがあったならば、宇宙は初期に自らの重力で収縮してしまう、という説もあります。これらの問題に対して、膨張の初期の段階で、急激な加速膨張があったと考えるとうまく説明がつくのです。「インフレーション」は英語の膨張を意味する言葉ですが、急激な膨張が、経済用語の通貨のインフレとの類似していることから、「インフレーション理論」と呼ばれます。
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