インディアンと「トント」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 14:55 UTC 版)
「ローン・レンジャー」の記事における「インディアンと「トント」」の解説
「トント」はスペイン語で「間抜け」という意味だが、原作者はトントは五大湖地方のインディアン部族、ポタワトミ族の出身であり、こちらの「トント」は彼らの言葉で「野性の人」という言葉だと主張している。ちなみに、ポタワトミ族は北東部の部族で、19世紀に部族の一部がオクラホマ州に強制移住された歴史があるが、主人公が活躍する南西部とは直接縁はない。また、アパッチ族には「トント」と呼ばれている支族があるが、こちらはスペイン語の「間抜け」が由来である。トントはインディアンが異言語部族間で使った「指言葉」を全く使用せず、どんな部族のインディアンとも白人とも通じる言語能力を持っている。 インディアンの社会では、古くから「ポカホンタス」と併せて、「トント」は「白人にこびへつらうインディアン」の代名詞・蔑称として使われている。彼らの笑い話には、こんなものがある。 インディアン戦士群に包囲され、絶体絶命となったローン・レンジャーはトントにこう聞いた。「相棒よ、俺らはどうすればいいだろう? ("Now what do we do?")」 トントはこう答えた。 「おい白人、“俺ら”ってどういう意味かね?(=“ピンチなのはお前だけだ”の意)("What do you mean "WE", White Man?")」
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