インダン
インダン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 02:46 UTC 版)
インダン | |
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indane |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 496-11-7 ![]() |
PubChem | 10326 |
ChemSpider | 9903 ![]() |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL370687 ![]() |
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特性 | |
化学式 | C9H10 |
モル質量 | 118.176 g/mol |
外観 | 淡黄色または無色透明の液体 |
匂い | (有臭) |
嗅覚閾値 | 0.0037ppm[2] |
融点 | -51.4℃ |
沸点 | 176.5 °C, 450 K, 350 °F |
危険性 | |
引火点 | 50℃[3] |
関連する物質 | |
関連物質 | インデン テトラリン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
インダン(英:Indaneまたはindan)は、二環性炭化水素の一種で、分子式はC9H10。メタロセン触媒や医薬品原料、有機合成化学の中間体となる。インデンと似るが、インダンは五員環中に二重結合を含まない。
誘導体
単純な誘導体の例として、1-メチル-インダン、2-メチル-インダン(メチル基は五員環に結合)、4-メチル-インダン、5-メチル-インダン(メチル基はベンゼン環に結合)、ジメチルインダンなどがある。インダンからの直接的な合成ではなく、間接的にインダン誘導体を合成することも可能であり、例えば金属ナトリウムとエタノールを触媒としてフタル酸ジエチルと酢酸エチルを反応させることによりインダンジオン誘導体(1,3-ジオキソインダンカルボン酸エチルエステル)が得られる。この反応では、三つのカルボニル基のα位となる2位の酸性度が高くインダンジオン誘導体がナトリウム塩として生じるが、塩酸を加えることでフリー化できる。また、インダンは触媒を介してキシレンやエチルトルエンなどの他の芳香族化合物と変換することができる。
関連項目
- 水素化インジウム - 「インダン」とも呼ばれるが、当記事の化合物と綴り・読みが同一となってしまうため、インジガン(Indigane)と呼ばれる。
安全性
日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される[3]。
脚注
- ^ a b Hawley, Gessner G. (1977). The Condensed Chemical Dictionary. Van Nostrand Reinhold Company. pp. 464. ISBN 0-442-23240-3
- ^ 東京都環境科学研究所調べ 岩崎好陽『新訂 臭気の環境測定法』におい・かおり環境協会、2005年。 ISBN 4-915952-15-0。
- ^ a b 製品情報(JFEケミカル)
外部リンク
- Safety data for indane (indan) from Physical and Theoretical Chemistry Laboratory at Oxford University.
「インダン」の例文・使い方・用例・文例
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