イングランド・リュート歌曲のエア
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「エール (音楽)」の記事における「イングランド・リュート歌曲のエア」の解説
イングランドのリュート歌曲の「エア」は、16世紀末にイギリス王室で初めて作られ、1620年代まで人気を博していた。イタリアのモノディやフランスのエール・ド・クールを基にしたものと考えられ、リュートを伴奏にした独唱曲で、複数のパート(通常は3パート)を持つこともある。その人気は、ジョン・ダウランド(1563-1626)の『First Booke of Songs or Ayres』(1597年)の出版から始まった。代表的な曲には「Come again」「Flow, my tears」「I saw my Lady weepe」「In darkness let me dwell」などがある。 このジャンルはトマス・カンピオン(1567-1620)の『Books of Airs』(1601)(フィリップ・ロセターとの共作)では100曲以上のリュート歌曲が収録されており、1610年代に4回も増刷された。 この印刷ブームは1620年代には終息したが、エアはその後も書き続けられ、演奏され、宮廷仮面劇に組み込まれることも多かった 。
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