イラストリアスの損失
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/11 04:42 UTC 版)
「ジェノヴァの海戦」の記事における「イラストリアスの損失」の解説
イラストリアスはフリゲートのメリーガー(英語版)に曳航されて帰港した。強風が吹く3月17日の夜のことで、この強風により、「イラストリアス」を牽引していたロープが裂けた。壊れた砲門から水が漏り、また水がかぶったため、「イラストリアス」は仮ののミズンマストを失い、帆がずたずたになった。3月18日の昼間に前方に陸地が見え、2隻は東を目指したが、「メリーガー」は正午に「イラストリアス」と離れ離れになった。午後1時30分、搭載している大砲が事故で暴発し、砲門蓋がこわれたため中に水が入って来たため、「イラストリアス」の状況はさらに悪くなった。「イラストリアス」は砲門蓋が修理されるまで風上に向きを変え、北を目指そうとしたが、スペツィア湾の東側で座礁した。午後7時30分に浅瀬に突っ込み、艦長のトマス・フレデリックは投錨しようとしたが、錨綱が裂けて艦は陸地へ乗り上げた。風が強さを増して向きが変わったことで、「イラストリアス」の舵が流されてしまった。その翌日、「イラストリアス」の乗員は、錨綱を岸に打ち上げよう努力したが不成功に終わった。その夜に「タールトン」が到着したが、海が荒れていたためボートを着岸させられなかった。その翌日に「ロウスタッフ」と「ロムルス」が艦隊からボートを出して、「イラストリアス」の乗員を救出して物資を下ろしたのち、艦体に火をつけて燃やした。
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