イッテルビウム光格子時計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 05:33 UTC 版)
「原子時計」の記事における「イッテルビウム光格子時計」の解説
ストロンチウム光格子時計をしのぐ精度をもつ可能性のあるものとして、イッテルビウム171光格子時計の開発が進んでいる。産業技術総合研究所計測標準研究部門時間周波数科の洪鋒雷・研究科長、安田正美・主任研究員らの開発による。黒体輻射や核スピンの影響が少なく精度が高いと考えられている。2010年現在の周波数は、518295836590864±28 Hz(2009年測定、60万年に1秒ずれる精度)である。その後、装置の改善などを行い、2012年現在の周波数は、518295836590863.1±2.0 Hz(2012年測定、相対不確かさ=3.9×10-15)。2012年10月の国際度量衡委員会で、秒の二次表現(秒の新しい定義の候補)として採択された。
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